第1章 熱の恐さ※
「は、ぁっ、へいちょ、あいして、ます……」
「…あぁ。俺も、愛してる……」
二人は抱き合いながら眠りについた……。
数日後……
「~♪」
すっかり回復したエレンは、庭で草むしりをしていた。
「エーレンッ!病み上がりだっていうのに、随分頑張るねー」
「ハンジさん!お久しぶりです!」
草むしりする手を一旦止め、立ち上がる。
「いや…休んでた分、しっかり取り戻さないといけないと思いまして……」
「そっかそっか!偉いなーエレンは!…あ、そういえば、リヴァイのこと、もう聞いた?」
「……?兵長が、どうかしたんですか?」
「いやー、エレンの次はアイツが熱を出したみたいなんだよ。全く…あんなバカでも風邪引くんだなーって思っ………エレン?」
全身から血の気が引くのを感じた。
「……あ、ちょっと、俺、兵長の見舞いに行ってきます……」
「う、うん、分かった、行ってらっしゃい……?」
リヴァイの自室に向かうエレンの背中に、ハンジは疑問を抱くのであった。
end