第1章 熱の恐さ※
「~~~~ッ」
エレンが声にならない悲鳴を上げた。
一気に根本までいれてしまうと、もう一度抜き、もう一度貫く。
「ひ、あぁっ、やぁんっ」
「…狭いな。だが、お前の中、吸い付いてくる……」
抜きさしを一旦止め、今度は腰をゆっくりと振る。
「あ、ひっ、あぁっ、ふ……っ」
喘ぎ続けるその口を塞ぐ。
腰を振るたび、ぐちゅぐちゅと粘着質な音が耳に届いた。
「ふっ、んんっ、はぁっ」
「……エレン、好きだ。」
つい、言ってしまった。
ずっと前から伝えたかった、本当の気持ち。
エレンは喘ぎながらも、目を見開いている。
……今しか、伝えられないから。
「…エレン、お前を離したくない、誰にも渡したくない……」
繋がったまま、エレンをぎゅっと抱きしめる。
「…へ、いちょ……」
ふと、エレンの腕が背中に回された。
「お、れは、どこにも、いかないし、へいちょ、以外のひとを、好きになったり、しませんから。だって、おれは……」
『兵長のことが、大好きだから。』
そう、耳元で囁かれた。
「…エ、レン……」
俺は……幸せ者だな。
深く、エレンを突き上げた。
「あぁあっ、へ、いちょ、お…っ」
俺の首に手を回し、顎を反らせる。
腰を振るスピードを上げていく。
「は、あぁあああんっ、はげし…っ」
「……お前が可愛すぎるのがいけない」
ぴゅっ、ぴゅっとエレン自身から先走りが弾けて、もう限界が近いことを知らされる。
「やぁあああっ、も、イくぅぅっ」
「……っ、俺も……」
エレンが果てるのと同時に、俺は欲望を吐き出した。