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【黒バス】in your hand【黄瀬】

第1章 中学


「涼太ー」
「なんスか?」
「今、暇?」
「まあ・・・忙しくはないっすけど・・・」
「じゃあ、これ運んどいて」

ダンボールひと箱分のスポ(ーツ)ドリ(ンク)の粉
先ほど先生からもらってきたのだ

「部室の隅の方に置いといてくれたらいいから」
「え、ちょ、ええええ、ひどくないっすか!?」


練習が終わって自主練時間
残っているのは1軍の人ばかり


でも、マネージャーの仕事はまだまだ終わらなくて

「さつき、ごめん遅くなって」

プレイヤーが使ったスポドリ入れるボトルとかを洗ってるさつきに声をかける

「粉とってきてくれたんでしょ?ありがとー」
「いえいえ」

途中で涼太に押し付けてきましたなんて言えるはずもなく
さつきのとなりに並んでさつきが洗剤で洗ったものを水で流していくあたし


部員数が100人超えてるわけで量も結構あるわけで
かなりの時間がかかる


洗い物全部終わって、片付けて、体育館に向かうとそこにはもういつもの6人しか残っていないのだ

赤司くんと大樹とテツヤと真太郎と敦と、涼太


涼太と大輝が一対一してる
最近よく見る光景だ


二人とも楽しそうにバスケしてる姿を見るのは結構好きだ
あたしも楽しくなるし


思わず頬が緩む、涼太、本当に頑張ってるなーなんて
もうすぐ1軍にやってくるんじゃないだろうか


「頑張れ」


まだ、一対一じゃ大輝には勝てないけど
確実に入部した時より上手くなってる

まだ1週間とちょっとくらいしか経ってないのに

すごいなーと素直に思うと同時にこの成長スピードでどこまで行くのだろうかと思った
そう考えると果てが見えなくて少し怖い


大輝に抜かれてゴール決められて
涼太がもう一回もう一回って駄々こねるように言う


そんな光景を笑いながら見ていた

怖いと思いながらも、彼の成長を願って
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