第2章 番外編
そういう涼太に思わずあたしも赤くなる
なにこいつ恥ずかしい
涼太も自覚はあるみたいで
「だから慣れてるとかじゃなくて・・・全部オレの願望で・・・」
そう呟いて、顔を伏せた
無性に可愛い
頑張って背伸びして、その頭を撫でた
顔を上げる涼太、真っ赤だ
あたしも同じくらい赤いのかもしれない
「あたしも、涼太といろんなとこに行っていろんな事したい」
同じくらい恥ずかしいこと言ってる自覚はあるから
本音だけど
「じゃあとりあえず、今日はご飯食べに行かないっスか?部活終わった後ですげー腹減ってるし」
「ん、どこ行く?」
近場のデパートに行くことになった
ついでに服とか見たいなって言ったら快くオッケーしてくれた
涼太センスいいだろうし、選んでもらったりしてみたい
親に晩御飯いらないって連絡入れて、涼太と一緒にそこまで向かう
いろいろしてみたいことがあって
すぐに全部は到底できないから
ちょっとずつちょっとずつ一緒にいろんな経験して
ずっとずっと一緒にいられたらいいなって思った
「ねえ、涼太」
「なに?」
「・・・やっぱなんでもない」
「え、なんスっか!?すげー気になるんスけど」
「なんでもないよ」
「えー、なに?りんっち~」
すごい幸せだよって言おうと思ったけど、なんかもう、言わなくても通じてる気がしたからいいの
「大好き」
「誤魔化さないで~」
「涼太と一緒にいるだけでいいんだよって、言おうと思っただけ」
「は?え、え!?」
「あはは、顔赤い!」