第2章 番外編
いつものように、更衣室から出ると涼太がいた
「りんっち~」
デートデートとはしゃぐ
本当に犬みたいだ
「どこいこっか?」
明日どっか寄って帰ろうよといったものの
特に予定も立ててなくて
現在、部活終わった7時すぎ
「ていうか、今から遊んでて親は心配しないんスか?」
急に真面目な顔になる涼太
「それは大丈夫だけど・・・」
うちの親は門限とかに厳しいタイプではない
「ご飯でも食べに行く?それとも映画見に行く?それとも・・・」
べらべらとしゃべりだす涼太
そういうの見てるとやっぱり慣れてるのかなって思ったり
「?、りんっち?」
ちょっと悔しくなって横を向いてたら
それに気づいた涼太が声をかけてくる
「・・・」
返事してあげない
「え、え、なに?怒ってるんスか!?なんで!?」
すごい慌てよう、思わず笑ってしまった
涼太が少しおどおどした目で見てくる
「怒ってないよ」
ただ慣れてるなって思って悔しかっただけ
そう拗ねたように言ってみると
「別に慣れてなんかないっスよ」
と涼太
少し赤くなった耳が金色の髪の間から覗いていた
「りんっちとしたいこと言ってるだけ」
ご飯食べに行ったり、映画見に行ったり、一緒に買い物したり
全部全部、りんっちとやりたい