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孤独の旗【宝石の国】

第1章 1章


俺の仕事は見回り、校内の清掃、名前の付いていない植物に名前をつける名付け

そして

「金剛」

最近、少し様子がおかしい金剛先生の世話

先生「……はか………違う……すまないレッド」

「博士でいいんですよ」

俺は金剛先生に近寄る

寝間着姿の俺は余っている袖の部分で自分の腕を隠し金剛の頭を抱く

直で強く触ると俺の方が砕けてしまう

それはいけない、だって

博士は人間なんだから砕けることは無い

先生「すまない」

そう言って先生は俺を抱き返す

何がすまないんだろうか、俺を博士の代わりにしているところか、それとも、行き場のない辛さを俺にぶつけているところだろうか

嗚呼、この人はなんて脆いんだろう

当たり前だろうか、砕けることなく、こんなに長く生きてしまっているのだから

「もうしばらく、このままで…」

先生「あぁ……頼む」

いっとき目を閉じていると先生の俺をだく力が緩む

目を開くと先生はすっかり寝ていたようだ

俺は腕から抜け先生をいつもの瞑想の格好にさせ、先生の部屋から出る

「清掃………」

俺は眠り目を擦りながら清掃を始めた
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