第1章 1章
「ジェード、歌を頼む」
ジェード「わかった、」
ジェードは歌を口ずさむ
こいつの歌が1番舞いやすい気がする
手を滑らかに動かす、空をかいて指先に集中する
足先で回り踵を浮かす
ジェードの歌のタイミングで踵を下ろしヒールで音を立てる
ヒラヒラと舞う服の裾を持ち上げ払い舞う
舞い続ける
しばらく踊っているとジェードの歌が終わった
「おい、これで満足か……って……寝てるし」
ジェードの声に安心したのかそれとも俺の舞に興味がなかったのかほとんどの宝石達が寝ていた
ジェード「悪いなレッド、お前の舞で興奮させた後に疲れさせようと思ってな」
「ったく……仕方ねぇな」
俺はダイヤとボルツを両腕に抱え二人を自室へと返す
「……おやすみ、ダイヤ、良い夢を」
ダイヤの頭を撫で部屋を出て先程まで舞っていた部屋に行くとジェードしかいなかった
ジェード「ほかのみんなももう部屋に戻ったよ」
「そうか、そうだ、頼みがあるんだ」
ジェード「どうした?」
「明日の見回り、俺は休みたいんだが」
ジェード「………え?」
「抜けたらまずいか?」
ジェード「いや、大丈夫だけど……珍しいな、レッドが見回り休みたいなんて…いつもは人から奪うくらい仕事が好きなのに」
「俺だってやりたいことくらいあるさ、大丈夫か?」
ジェード「大丈夫だ、しっかり休んでくれ」
「助かる、じゃあジェード、おやすみ」
ジェード「あぁ、レッドも」