第1章 1章
バンッッ!!と大きな音がして俺は地面に叩きつけられる
「……砕けてない……」
ルチル「レッド!大丈夫ですか!?」
大丈夫か、その言葉を今日は何度も聞く、
「問題ない」
いつもこう答える
「樹脂は無事だぞー」
寝転んだまま樹脂の入った壺をゆらゆら揺らす
ルチル「そっちではありません!!あなたの事です!なんだか今日、調子が悪いみたいですよ」
「みたいだ」
俺はゆっくりと立ち上がり樹脂を手渡す
「あーあ…床ひび割れてら、後で直しとくよ」
ルチル「明日のあなたに頼みます」
「今日の俺は約立たずってか」
ルチル「そうです」
「まー正直」
ジェード「大きな音がしたが何かあったのか?」
ジェードが走ってくる
「あぁ、俺が脚立から落ちただけだ」
ジェード「レッドが……?珍しいな」
「今日は…調子が悪いみたいだ」
ユークレース「レッ……ド?」
ユークレースは遠くの方で俺をチラリと見る
俺はユークレースに近づく
ユークレース「えっ……あれ…?」
ユークレースは驚いた顔を見せる
「すまなかった」
俺は頭を下げる
ユークレース「えっ、ちょっちょっと!レッド!?」
「昼に、お前に強く当たってしまって、すまなかった」
ユークレース「レッド、僕もごめんね」