第97章 神無(しんむ)
母の首飾りを奴隷になっていた折、取り上げられていたが…ロウが回収してくれており、ずっと持っていてくれ…
死の間際(蘇らせた後、なお瀕死状態)に手ずから首に掛けてくれた
ロウ「これはお前の母の形見だ。
だが…お前自身が、他ならない形見だということを忘れるな。大事にしてくれ。
………頼んだぞ」
と肩の上に手を置き、満面の笑みで笑い掛けて
そして…弟の話、フェアリーテイルの話をした後、意識を手放した
後に、森の中奥深くに住む闇医者の下へ8kmも、体重70kgものロウを背に担いで運び出した
魔力炉の実験室の金庫の全てをこれまでの慰謝料として収納していたものを提供し…自らの治療よりもロウを優先させた
依頼主が死んだら元も子もないということで、闇医者(お婆さん)により軽くだが治療を受け死なない範囲で治まった
当時のケイトは裸足で血だらけ、全身大火傷
跡が残らぬ範囲で治してくれた
「腕は確かだと聞き及んでいた。大金が必要になるということも…」
足りない分は出世払いでいい、と言われる
1日も経たない内に、ほんの数時間で治療の全てが終わった
「あんたがやったのかい?」
こくん
「ほお…大したもんだが…精度が足りないね。どれ…手本でも見せるとするかねえ…」
治療魔法のお手本を見せるように、目に焼き付けられるように、ロウを治療され、安心して意識を手放す
X771年11月30日 - 大雨の中、ケイトがロウによりフェアリーテイル本拠地へ運ばれ、門の前に手紙と共に置かれる
「この子の名はケイトと言います。治療を頼みます。どうかギルドへ入れてやって下さい」
そしてケイトには…「お前はお前の道を生きろ」との置き手紙があった
帝国からフィオーレ大国への密輸、密航の船代として船頭となっていた
歪んだ骨も込みで治療に一か月を要し、晴れて入団したのが12月31日だった
門を叩かれた後一向に開かないのでフェアリーテイルの人(マカオ)が出た所
門の直ぐ側、隣に置かれていた
血だらけでぐったりとしており、微動だにしなかったので病院へ直行して運んでくれていた
なお、門を叩いたのはロウで、叩いた後すぐ船着場へ走っていた
それが船に乗せる(密航させる)条件で、話す時間も無かったから
到着までの間に手紙を書いており、後は届けるだけの状態にしていた
5年後…父が死んだと報せが入った
