第95章 神(しん)
ケイト「なんで泣いてんだ!!?;」ぎょっ!!
円堂「いや…なんか、来るものがあって…
心にこう(震え涙)
苦労してきたんだなって
『うんうん』こくこく
ケイト「……
(くしゃり苦笑)
そんなことない
まだまだ…これからだ
大事な人達はもういない
どんなことをしても蘇らない
何をしても会うことなんて出来ない
でも…だから…
大事に出来るんだ
時間も…人も…想い合うことが出来る
二度とそんな想いさせて堪るもんかって、必死になれる
それが大事なんだって…教えてもらった
だから…
どんな命も、温もりも、思い出も…
宝物だから…
大事にしてくれた思い出が『いっぱい』詰まった形見だから…
投げ出さないだけだよ
粗末にさせない為に…必死なだけだよ
だから…
そんな大層なものなんかじゃない
ただ…必死なだけで
そんな思いして欲しくないって
躍起になって走り回ってる
空回りして迷惑掛けて…
馬鹿な愚かもんだよ、自分なんか」
ぽんっ←頭の上に手を置き
がしがしがしがし←置いた手で撫で回す
鬼道「そう…気を落とすな」
ケイト「……ありがとう^^」
削りの件も伝えた後でのことだそうだ
そしてこちらでは…
ケイト「削り…
もう無くなったはず…
だと思ったんだけどもなあ…
まだ…
まだまだ……
こんなにも、墨汁がっ
おえっ
『闇の煙じゃ?』凝視
ケイト「その塊が墨汁という液体になったんだよっ
だから困ってて
ぅげええええ」
嘔吐した
ケイト「ちったあ…減らせてんのかな
はああああっ」
肩を落とす
『自信無さ過ぎでは…?;』たらーり困惑
じと目が集中していた
背を必死に撫で、なんとか抑えようと奮起して誰もが必死になっていた
リュー「普通なら…
お前達が消えないように、犯罪者に変異しないように、罪と同化しないように必死に削って守ってやってるんだぞ!!
私は!本来なら削る必要なんて無いんだ!
自分の身ぐらい自分で守れる!!
お前等どんだけ削りに頼れば気が済むんだ!てめえでやれや馬鹿!!
って怒鳴り散らされても文句言えないのでは…?;」想像図を天へ描き指差す
『言えてる』二度頷く
アスフィ「なんでお前等の生命線にならなきゃなんだよ!
もうやだあー!!
って泣き叫んで拒否すればいいのでは」
『うんうん』二度頷く