第95章 神(しん)
大丈夫…
ちゃんと見つけ出してみせるよ…
大事な同志を、同胞を……
必ず…守ってみせる
守り通そうとしてくれた人を
連続殺害常習犯(癌一同と半グロ)と、同一視なんかしたりはしないから
きちんと…見て、見極めて(見分けて)みせるから——(瞑目微笑)
そんなケイトの想いが…静かに響いていた
変わった
いや…すべき対応(自己防衛、消滅マーカー付)を、きちんとする結論へ至った
それに伴い…喪う後悔を、二度としない為に
次世代にさせない為に…問題を持ち越させない為に
決断し、そう在り続けることを選んだ——
その転機は…成長の上で欠かせない、大事なものとなった
眠ったまま…そう心に整理を付けていた
本体の居る世界…
そこに巣食う病巣を、健常な人さえも巻き込み拡げようと嘲笑う犯罪者達を
もう容赦しないことを……
全てを、守る為に……
誰も削らせず、浪費させず、未来に置いても、過去に置いても、必ず守り、笑えるようになる為にも………
根絶やしにする——マーカー付(反撃)を厭わないと
己の身を守ること、大事にすること
それを苦手に思う、強く感じる精神性の持ち主だった
自分はどうなってもいいから守りたいと願い、無意識の内に身を削る人格だった
そこ自体は、その本質は、変わらぬまま…
静かに闘志を向けていた——
全てを犯罪者化させる病巣共と闘う決意を———
それこそが欠かせないもので、氷河の心と原初の始祖神が言っていた理由だった
『氷河の心を持ちなさい』(3817,3865,3875,4168,4492ページ参照)
原初の始祖神、初代の言葉…その意味(真意)は……
『烈火の如く火のままに荒れ狂う火の心』に飲まれ、己を見失わぬようにという…祈りにも似た助言だった
と記したが…←5874,5877,5881ページ参照
それだけでは無かった
それらと闘う、闘うべきものと闘う心
常時、強く心を持って挑むこと、相対する上での心構えを説いたものだった
それが今回の件を通じてわかった極めて重要かつ、ことケイトにとっては難解なことだった
それは原初の始祖神、全てに置いて通ずる(共通する)ものなのだという
総じて言わせてもらうと…強く当たれない気質を利用し浪費を続ける馬鹿共に、闘う気概を持てと