第95章 神(しん)
初代創世神(創世神の親)『二度目となると魂の膜は耐え切れず自壊する
魂の膜の主(あるじ)は…
自らを生み出してくれた、創世神に他ならない
それに手を出すということはどういうことか…
先代、先々代に及び、何度生まれ変わろうとも同じことを犯した
消し、殺そうとした
自ら自らの魂を消滅させるほどの勝手を横行し
その実在化の為に怪我、削りを行うことを強い、穢れの対価を支払わせ、削らせ続けて死なせたことへの罰だ
それを身に刻ませる為に
犯罪者としての勲章を二度と離させない為に
この世に生まれさせたのだからな
この世でも…
創世神と出会うだけで
また『全く』同じことをする
これまでしてきたことと
『全く同じこと』をな
その証明と………
罪人としての証を刻ませる為に……
それがマーカーだ
『近付くな届け(接近禁止届け)』等では、『断じて無い!!!』
何をするかでもう証明されたも同然
既にチャンスは何万回も与えている
主犯格の癌相手では3回が限界だったが…
最後では、創世神に出会わせて、真価を証明させてみせた
それが答えだ——
初代創世神スェアルスとしての決断だ
初代創世神の心を抱いた存在…
二代目創世神ウレイオス
三代目創世神キタルレス
各々の次世代へ…
図らずしも…そういう形へと落ち着いた
最大限のチャンスを与えつつ
その自らの存在証明の為に——』
フィン「だとするなら…ここは……」
初代創世神『その為に創られた
どんな事をしようとも耐えられる
最も頑丈な世界…
それがこの世だ
二度と…全消滅なんて、全殺しなんて犯罪を、二度と繰り返させない為に
皆で力を合わせ、1000人しか居ない中で…手を取り合い、結託し、結び合わせた『現実』だ——
魂に何度も転生を与え
魂もまた転生し
無数に『手を取り合う機会(チャンス)』を与えた
それを不意にする選択を取ったのも
それを傷付ける選択を取ったのも…
本人の意志だ
きっかけを作ったのは…
消えるべき存在、自壊する存在だと、自らを証明したのは、その本人のみだ
巨大な実験施設だと、思いたければ思えばいい
そうしてでも…
そうしなければ…
真に大事にすべきもの一つすら守れやしない』
フィン「それなら…
半グロは、一人残らず全て消した方が良かったのでは?」
頭を振られた