第95章 神(しん)
「全てへの犯罪者化」
自らは悪くない、都合よく捉えろ
その在り方をするそれらが行う、自らの罪を削り、全てへ罪を植え付けて回り同化させて変異させ、操り人形とする
それらを食い止める為の、必要な犠牲
もし死んだら…
その問いに、走り回っていた動きを止めた
ケイト「そんなん言ったら自然死だって同じことじゃん
どっちに転んでも同じってことでしょ?
なら関係ないじゃん
あんなん死なせない為の方便だって
大丈夫大丈夫^^
(すっ)どうせ…また好きにするだろ」
ガラリと声が低くなり
遠くを睨視する
何か忌避しているものを目の当たりにしたかのように
ケイト「散々好きにされたんだ
こっちだって好きにするさ
迷惑掛けない範囲で
俺も好きにやってみたかったんだよねぇ(にまあっ!)
ずっと我慢我慢我慢
ずうっとずうっと永遠に…
そんなんごめんだっての
やーだよ!
べー!!
にゃはははははは!^^
霊体を、ケイトを
消してくれてありがとう」
微笑
にや!にやり
すっ
ふっ
目から光が消える
霊体へ影響を与えることが出来るのは…霊体の削りのみ
間に合わせで、咄嗟に頑張った所で…なんの価値も無かった
なんにもならなかった
19時を過ぎた頃…
透明になり、死に掛けていた
最後の我が儘は…
一緒に抱き締め合ったり
好きなことをして過ごしたいという…
些細な、内容だった……
みんなが幸せでなきゃ、意味が無いからと…
自らの幸せはそれだからと
言って聞かなかった…
腕の中で静かに消え、再び明かりが灯った
元オラリオも含め
今度は全てが祈りと共に捧げ、天へと昇り
ケイトへ降り注ぎ、繋ぎ止めた
最も穢れた地オラリオ
そう改めて呼ばれていた名が、変化を生じていた
迷宮の都オラリオ(5320ページ参照)の名は廃止、本に残すことも禁じられた
同じく…罪を植え付けて回る在り方、癌一同と半グロの在り方が染み付いた場で…慣習を齎す存在そのものだから……
ただ…ケイトが残した建物や装置等の全ては消えず、浄化(光)の源として残されており千年は続くこととなる、最低でも
その名が決まった
冒険者の都(ぼうけんしゃのみやこ)キアス
負けず嫌い達が明日を目指して来(訪れ)、学び、三大迷宮へ集いて制覇を目指し、競い合う都
とされた