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Unlimited【ダンまち】

第95章 神(しん)





思い出せるのか?
無くなった記憶が戻るのか?
痛みが減るのか?
違うだろ

何度思い返しても限りがある
どうしてもすり抜けて消えていってしまう
思い出せないものは思い出せない


なのに、
どうして…

そんな、平気でいられるの?
平気でいられると思うの?
なんでそれが当然のように強要するの?


みんなに笑われてるんだ!
これ以上何を求めようってんだよ!!

泣き叫ぶケイトに…何も言えなかった


十分我慢してきた
痛みしか無い中で十分…
今も……

しかし…
そのマーカー(届け出)も
半グロで元から産むべきでない、存在するべきでない、生まれてきちゃいけない存在と断定する行為、届け出る行為でもある為
そもそもが原初の始祖神に、なんかしたりはしない

全ての実在化=母体をしている唯一無二の代わりが居ない神なので
なんかする=自殺行為なので、生存本能や防衛本能上そういったことは出来ない
出来ること=罪であり、同時に半グロと癌一同であることの証明に他ならないと言われている


そのマーカーという唯一の自由も奪うと言うのなら
悪と言うのなら

全ての意志を無にしろと強制されているのと変わらない


11月17日(11月18日)夜11時56分

フィン「もういい加減にしてくれ!」

泣きそうな声で
悲痛な叫びが木霊した

ケイトの頭を両腕で抱えて、抱き締めた


フィン「生きて幸せになることよりも!
死んで幸せになることの方が!
よっぽど満たされていることを知っていて!
だからあんなに死を熱望していて、希望していて…!!(ぎゅっ!!)
ただでさえ我慢を強いているこの状況に!更に苦行を求めるつもりなのか!!!?←右腕を左から右へ振る

僕達だけと過ごすよりも!
他の世界の僕達とも邂逅出来る!
共に過ごせる!生きていられる!!
そんな死の世界を!あの世を望んでやまないそれに!どうしてそんな仕打ちが出来るんだ!!?
リヴェリア「なら要望通り死ねと求めるつもりか!!?

私も出来ることならそうしたい
だが無理なんだ」

フィン「何が無理なんだ…?(震え涙)

そんなに僕達さえ生きていたらいいのか?
みんな消えないで笑ってさえいられれば
こんなたった一人のちっぽけな命ぐらい
今も心を砕いて!身を削って!犠牲になり続けている唯一の希望を!想いを!打ち砕ければ満足なのか!!?


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