第95章 神(しん)
少しでも小さく、軽く、な…
でも…
何回でも後悔するよっ
本当に…
大事で…大好きな、喪いたくない人達だったから……
どうにもならないのだとわかっていても…
それでも……
自分が…忌まわしくて、許せなくて、仕方無いんだ
一生引きずることになるのは…何も変わらない^^」
涙を流しながら、嗚咽を噛み殺しながら、小さく呟いていた
ケイト「ずっと苦しんでたら、悲しんでたら…
笑えないよな?」震え
肩が震える
と共に、声まで震え出す
ケイト「でも……どうしようもねえんだ…
したくても…出来ねえんだもの
早く死にたいよ……」
嗚咽と共に零す本音、弱音を聞いて
言葉を詰まらせ、静かに寄り添うことしか出来ずにいた
頭を撫で、傍らに寄り添った
どれだけ望んでも叶わない悲願
しかし…
それをすれば全てが消えると言われてしまったせいで
願うことすらも出来ないまま、思うことしか出来ない
事実…ほとんどの国は壊滅的な被害を受けていた
半グロ達が齎した半グロ化のせいで……
それも見越した上で…
世界を英雄に仕立て上げ、善行を積ませることに伴い、清浄化を計っていた…←5411ページ参照
が…それも無意味だった
全部無駄だったとは…
これまでの全てが、全部食い荒らされるだけであって…
『なんにも、ならなかった』ことに対しての、嘆きであった——
捧げることは出来た…
自分が脅かされない範囲であれば……
しかし…いざ自分が脅かされる捧げるとなると……
原初の始祖神のようには…半グロ達(偽物)は、全員出来なかった
自分を危険に晒してまで捧げ続けるそれに
同じ行為で応えることは出来なかった——
死神「何も貰っていないんだよ…
差し出すだけで…
何も……
一方的な関係で、終わってしまっている
母体として——
命と自我と記憶を失いながら…
その為に…自由と時間を奪われながら……
全てに、自由と時間を…無限に与え続ける為だけに
自らを犠牲にして、対価として削り捨ててまで、守り続けている
己が身を対価として——
1兆5千億年も続く、実在化を——
初代が守り通してくれたように———」
そう…ソウルイーターの世界では死神が、原初の始祖神について皆へ説明していた
それに対してどう返すか
そこに本懐はかかっていると