第95章 神(しん)
神国の人達は一人残らず全員無事で
癌一同も半グロとも、半グロに近しい人達とも、全く相容れること無く、全部を乗り切れた
一人として欠かすこと無く——
それには…ひとりの献身が欠かせなかった
献身が絶え間無くあり、それにより救われ、生かされ、守られた人達
それに伴い、互いへの献身を、尊敬を、絶え間無く行い続け、励み続けた証…
リハビリ(散歩)中
ケイト「そんな信仰みたいにされても困るって言うのに聞きゃしない」ぶつぶつ←頬を膨らませ不満気に唇を尖らせる
フィン「ふふっ^^
貴方が好きだからこそ、だよ?」片目瞑り微笑
ケイト「むううううう〜
私なんかに縛られないで
好きに、自由に生きて欲しいんだよ
フィン「はははは!^^
それは土台無理な話だ
殊更…君が自身を犠牲にして、成り立たせているのだからね…?
ありとあらゆる全ては……(ぴたっ)←散歩中、足を止めて見やる
だろう?」振り返り目を向ける
ケイト「……うん
…
それでも…」項垂れる
フィン「?
ん?」歩み寄り顔を覗き込む
ケイト「それでも……
気にしないで…
笑って、過ごせてくれたら…
何も要らないよ
幸せで居て欲しい
誰も欠かさずに…
そう願って、創ったんだからさ」涙目
フィン「……
ちゃんと受け継げてるよ
君はね」すっ←最後のみ小声
再び歩き出す中呟いた
僕は…受け継げそうも無い
苦しむ君を、ずっと見ているだけなんて…
拷問以上の何物でも無いのだから……
ケイト「?
ん?何が?」聞こうと小走りで寄る
フィン「なんでも(肩すくめ瞑目微笑)
くれぐれも無理しないように目を光らせておくよ
羽目でも外してくれると嬉しいなあ^^
ケイト「じゃあキス祭りのハグ抱き締め大会になっちゃうぞおお?」にやにや←既に後ろから抱き締めてる、口付け寸前
フィン「いくらでもどうぞ?
こちらからもするけれどいいか
ケイト「勿論!無限にどうぞ!!」
フィン(本気で押し倒そうかな…)やれやれ溜息、遠い目
ムラムラしてきたそれを抑え込み
優しく口付けを交わした
これからも何度でも思うだろう…
失って欲しくないと
幸せで居て欲しいと…
それでも本人が望むのならと飲み込むしかない現状の中で……
地獄のような激痛の中で…
幾度と絶え間無く、悲痛な叫びを上げながら
守る為に——