第95章 神(しん)
魂の階層において
学ぶべき課題に応じて振り分けられた組
そこでは同じ価値観、考えを抱く人ばかりが集まる為
喧嘩も争いも無く穏やかにやりたいことをして過ごしていられる為、本当に天国と言える場所とも言える
そこで一番になるには…学ぶ事柄に応じて定められる『試しの儀』と呼ばれるものがあるのだが……
課題?レポート提出?実習?と聞くと
そんなのではないらしい
試験?と聞くと
それに近いらしい
どんな行動を取るかで採点されてゆくのだとか…
きちんと身に付けられているか、試すのだと……
実際に身に付けられているか、学んだことを全て生かせているかも試しているのだとか——
この世に生まれ変わる
→閻魔様(この世を管轄している光の神様、原初の清浄神様の下請け)に手続きしてこの世に転生する
→この世の行いに応じて、遥かに高く上がったり(キリスト様、ブッダ様、マザーテレサ様、ガンジー様)、逆に遥かに下がったりもする(半グロ化したり癌化したり地獄落ちになったり)
階層が上がる
→一つしか上がらないが下がりはしない
→組の中で問題行動ばかり起こしていると下がる
一長一短だが…より確実なのは後者とだけ述べておく
この世に転生すれば確実に癌や半グロと関わるので、非常に困る
染まる可能性が非常に上がる
この世でさえ無ければ、染まらせない為に徹底的に隔離されて守られるので心配は要らない
安全面に置いて保証されているから
と言っても…もう全て消え果てたので心配は要らないのだが……
2回この世に生まれ変わらないと神の階層に達しても神になれない、という規定がある
罪を罪とも思わない心に最期まで染まらずにいられるか、癌化や半グロ化に染まらないか、その魂の真価を測り、揺らがないか価値を示させる為という理由で
つまりこの世は学びの実践場(これまでの学びを実践する場)と言える
組の数がここまで多いのは、神として完成するまでに学ぶことが多岐に及んで多いことが起因している
なお、自分の階層より上には決して行けない仕組みになっている
原初の始祖神を殺されたら困るから
あと
子供(神でない未熟者)が大人ごっこをして
結果がどうなるかもわからないのに、勝手に行動して荒らされたら
その後片付けをするのはこちらなので、後始末もとい仕事が増えるだけで正直迷惑でしかないから
