第94章 創傷(そうしょう)
深淵の条件(全ての自由と時間を対価にして爆発的に化身化の力を高める)上、離れられなくなった
原初の始祖神は、その「癌化や半グロ化」を無力化する為に、『自らの命と自我と記憶』を削らなければならず、その削りにより不調に晒される
その回復に適性があるのが原初の滅神しかおらず、『削り故の不調の回復』の為に原初の滅神は原初の始祖神から生涯離れられない
ずっと付きっ切りで、常に側(そば)にいないといけない
そのことを縛り付けてしまったと原初の始祖神は気に病んでいた
自分が未熟なばかりに、不甲斐無いばっかりに…と嘆息混じりに
全ての自由と時間を対価にするとは、生涯定めた行為しか取れないように、力を使えないようにすることで、これまで全体的になんでも出来る力に限局性を持たせることで、各々の『適性のある得意なもののみ』という局所的に力の用途を狭める、使えなくすることで爆発的に強められたものだから――
尚、原初の始祖神は実在化が得意であり
どんなに嫌いでも消えて欲しくても、消えて欲しくない死んで欲しくないと心から望め、行動に起こすことが出来る
だからこそ魂の膜が新たに与えられずとも、生まれ落ちた瞬間から無意識の内に自らの身を削り、身投げ等無くとも皆が皆無事で居られるように、笑って幸せで過ごせるように助け続けていた…誰にも不都合や悪影響を与えないように――
全ての母体となること、それは…魂が生まれた瞬間から定められていたことだった
縛られる件について…
しのぶ「寧ろ…
その……
ご褒美なので//」ぽっ
ケイト「私もそうだよ!!
ご褒美だし!嬉しいし!!
幸せだし!最高だし!!
それで私だけなのかとか色々考えてたらわかんなくなっちゃって」おろおろあわあわ←両腕バタつかせる
しのぶ「なでなで)←微笑み掛け頭を撫でる
そんなことありませんよ
貴方だけなら…最初から受諾してません
貴方が助かるなら…
然程気にはなりませんし
何より…貴方と一緒に生きていたいから
決めたんです
貴方が…私の為に、私達の為に、全て持っていけと笑えるように……^^
私も…同じ気持ちなので//」微笑
ケイト「ぶわっ!!)大好きいいいいいいいい!!//
結婚してええええええ///」すりすりすりすり
しのぶ「あらあら…ふふっ^^
愛してます
貴方を…
世界中の誰よりも……
