第94章 創傷(そうしょう)
そして…今も尾を引いている
なので…誘っても駄目とか
誘っても断られるとか
そういった固定観念から無くさせようとしていた
で…ケイトはケイトで、それは甘えで、された人からすれば迷惑だ
と思い込んで、諦める理由として受け入れる悪習慣を持ってしまっている
ので…それを取っ払ってしまおうとしている所だ
これからだ
まだまだ自然と出来るようになるまでは遠い
これまでの何十年…僕達が巡り会ったのも接点を得たのも、限られた少数の時間……
その中でも変えていけるぐらい濃密な時間と経験を与えればいい、と考えていた
9月31日でのことで
9月32日には再び仕事をし
10月1日
夜中4:18
再び心肺が停止した
仕事中も死にたいと言って聞かなかった
それで全部消えてもいい
どうなってもいいから死なせて
と懇願された
何度も何度も言われた
そして21:00
ドラえもんのび太の結婚前夜を久しぶりに見て…
滂沱の涙を零し、その折に
やっと弱音(望み)を吐いた
その内容は……
ケイト「半グロとの住み分けぐらいきちんとしてよおお!!
癌一同なんか近付けないでよお!!
半グロと接させたりなんかさせないでよおおお!!
なんで…どうして!!
悪いことやった人達に
実在化においての賠償代として支払わせればいいのに!
逆にこっちばっかり支払わ続けないといけないんだよおお!!
悪いことした人に支払わせてよおお!!
生きてくんな
接してくんな
近寄るなああ
返して…
お願いだから…
命は要らないから…
どうなってもいいから…
大事な人達との幸せな想い出を返してよおおおお!!
なんで失いたくないもの支払わされないといけないんだよおおお
やった人が支払えよおおお!!失いたくないものを!
やった人の大事な人達との想い出削って支払えよおおお
なんでやってない私だけが支払わないといけないんだよおおお
自我と記憶全部消さないといけないんだよおお
渡したくないもの渡して削って支払わないといけないんだよおおお
返してよおおおお
もう失いたくないよおおおお
もうやだあああああああああああああああああああっ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん」
鼻水を垂らし
涙の池が直径30cm出来るぐらい泣き叫び続けていた
