第94章 創傷(そうしょう)
しのぶ「………」ぷるぷるぷるぷる
ケイト「なんで爆笑してんだよ!!?;」
しのぶ「ぷっ…ふふっ^^」
ケイト「…………
むー
ふんだ!」ふいっ!!
つかつか
しのぶ「置いてかないで下さい
ふふふふふっ^^」
肩を震わせながら服の後ろの裾を掴み、辛うじて付いて行く
ケイト「こっちは本気で心配してんのに!!
そんな思いしないようにって〜!!!」むすうううう!!!
益々頬を膨らませるそれに
爆笑しながら頬を優しくつついた
かわいいなあ、ふふっ^^//
ケイト「………
嫌いに…ならない?
しのぶ「いえ…
別にそんなことは
ケイト「色々見せてるだろ?
ただでさえ色々やることあるのに
そっちにだって生活だってやりたいことだってあるのに…
ごめんな……」涙目
ぺちっ←頬を軽く掌で叩く
しのぶ「ふふっ
大丈夫ですよ(微笑)
それごと好きです
そんなこと気にしなくていいのに
ただでさえ弱って死に掛けてるのに
いつもこちらのことばかり考えて…
ケイト「だって!それは!!大事だから!!」真剣な表情で見つめる
なで←頬を優しく撫でる
しのぶ「そんな所も、全部惹かれたんです
大事にして下さい
貴方を
どんなことされても
それごと好きになりますから…
だから…大丈夫ですよ?
縛られたなんて微塵も思ってません
寧ろこちらから願いたいぐらいで
ぎゅうっ!!!!
間髪入れずに、急に抱き締めてこられた
しのぶ「!!
ケイト?」
ケイト「好き…
必ず…守る
不幸になんてさせない
絶対に!!」
ぼろぼろ
浮かんでいた涙…
それらがぼろぼろと落ちてゆく
しのぶ「なら……
尚更、自分を大事にして下さい
絶対に」
ケイト「…うんっ
約束する
頑張る」
しのぶ「その為にも我が儘言って下さいね?
ケイト「げっ;」たじっ!青ざめ
しのぶ「ふふっ
出来ますよね?」微笑み掛ける
ケイト「………………←顔ごと視線逸らし
………あー…
しのぶ「出来ないんですか?
そうなんですか?
仕方無いですね
私を好きな想いはその程度なんですし
ケイト「違うよ!!?;
しのぶ「なら出来ますよね?
ん?^^」にっこり首傾げ
フィンも全く同意見
ケイト「ぁ…←ぱくぱく
う…」俯く
しのぶ「どうなんですか?
はっきりして下さい」
ケイト「…………………………」