第94章 創傷(そうしょう)
どんなに削られても大丈夫なら…お互い気兼ね無く居られたのに、と言われたが
それでは本末転倒だ
削りに容赦無く、まともに制止も出来ない、浪費者が益々増え、深刻になり続ける一方だ
リヴェリア「そうだな」
そう話し合う中
マンマ!!
ママ!!!
ケイトが映された画像が見えてか
アルとディが飛び出してきた
リヴェリア「ここの所
ずっと話し合えてすらもいなかったからな
寂しいのだろう」
フィン「ああ…そうだね
まだ地球は汚染されているとの近況だし
遊びに来てもいいよう、こちらでも何か出来ることをしてみるよ
その時は一緒にどうだい?リヴェリアも」
リヴェリア「ふうむ…
だが…」
フィン「あーーー
取り合いになる、かな?;」
リヴェリア「ああ;
私だけ見舞いに行く気かと咎める声も多いだろうな;」思案、瞑目
フィン「ふふっ…
まあ僕は役得とも言える深淵だったお蔭で、この通り側に居れるし…
リモートで仕事も出来るから助かってるよ
体制を整えてくれてありがとう、リヴェリア」微笑
リヴェリア「いや…気にするな
まさか自死するほど心が弱っていた等…想像もつくまい
当時の私達では懸念も辿り着けなかっただろう
本音を引き出してくれたこと、礼を言う…
お前にしか出来ないことだ」
フィン「ふふっ…^^
ありがとう」
隊長「汚染値は少しは下がったがまだまだ油断はならない
あっという間に戻る
急所に入れば元も子も無いぞ」
リヴェリア「わかっている…
しかし…ビデオ通話というのも便利だな
そちらの様子も全て見える」
フィン「ああ…
科学文明だけで無く、魔法、神性文明も遥かに高みの領域に至っている
神製道具で無いとやり取りできないとは思いも寄らなかった…
やはり汚れを通し兼ねないらしいからね
その影響を強く受けるのはケイトだ
アル、ディ…
ウルとグラは元気かい?
アルとディ『げんき!!』
アル「ちゃんと見てる!
ディ「今朝立ったんだよ!
フィン「そうか…成長が早いな^^」
リヴェリア「急に光の力で出産させられたものな…
9月1日だったか…
もうすぐで一月だな
目まぐるしいほどに変わったものだ」溜息
フィン「またどこかで話そう
今は…ね?←寝入るケイトを指差す
ケイトも話したがっていたし」微笑
リヴェリア「ああ、わかった」微笑
