第94章 創傷(そうしょう)
つまり…感じる暇なんて与えないぐらい接すればいい話
とのこと
ラビ「お〜!
冴えてるさユウ!」微笑
アレン「やりますね神田!
見直しました」微笑
リナリー「うんうん!^^」2度頷く
ユウ(どう見てたんだよ…)イライラ歯噛み
常人なら廃人必至
とは、初代原初の始祖神談
創世神の皆もまた同様(同意見)らしい
今日も出来ることをしてくれているが…
心は未だ、死を望んでいるらしい
かと言って安楽死させる訳にはいかないし…(う〜ん)←腕組みし考え込む
死にたいと思わせる原因を探る必要がある
こればかりはどうしても避けられない
ので、直接聞いてみると……
ケイト「…………わからない
…………
なにも…わからない」
口を開けて…唖然とした表情で、静かに語られた
・疲れた
・もう削られたくない
・これ以上わからなくなることが嫌
選択肢を与えて尋ねてみると
ケイト「全部」
逆に即答されてしまった;
ケイト「……全部…つかれた
もうやすみたい
休憩ほしい
そのため死にたい」
フィン「確かに霊体は削られずに済む…
今霊体が削られてるのは確か…
魂と引っ付いている状態だから、か…
なら……)
削られるのをゼロにしたいのかい?」
ケイト「それは無理なのわかってる
だから……
ずっと眠ったままなのは…駄目かなあ?
一生…目、覚めないようになんてのは…我が儘かなあ?」
フィン「……………
(そう来たか!;」瞑目し天を仰ぐ
これ以上削られたくない
→けど周りは変わらない
→削る量は増えてくばかり
→わからない思い出せないのがどんどん増えてく
→どんどん欠落していってる、でももうなにもわからない
→なら何も知覚しなければいい
結論:もう意識が何も戻らなければいい
理由:こんなこと考えることも感じることもせずに済む
願望:これ以上悩みたくない、みんなをわずらわせたくない
単純明快なぐらい…わかりやすい発想だった
その考えも…わからないでもない
だが…そうなれば、想い出も増えない分、削られるのが何かというのが問題になってくる
命は既に生まれ落ちた時から定められている
だが…自我と記憶は違う
時を共に過ごさないと自我は薄れてゆく
記憶とは過ごすことで生まれるものだ
どちらも眠ったままでは成長も増えることも無い