第94章 創傷(そうしょう)
出現条件
魂が死ぬ間際
・魂の闇
役割は防衛本能のようなもの
これまで抑え込んできた負の感情が人格を持ち顕現する
※その魂が持つ負の人格
魂の心が死ぬ間際
・白く光る透明な膜(ボコボコ)
役割はカサブタのようなもの
疲弊し切って過労死し掛けている本体を保護し隔離せんとしている
※創世神の膜に宿った意志(創世神の親、原初の始祖神初代、二代目の心(複合体))
なお――これまで発してきた想いは、原初の神々界やそれの遣いに対しては思っていない
ボコボコ「原初の始祖神の役割は
この世で言う所の
人柱
ある目的の為に生贄、犠牲になることを意味する」
原初の邪神(神田ユウ)「ごちゃごちゃうるせえな
要件だけ言え(ガシッ!!)
何が出来る?何をすれば守れる?
それだけぱっぱと言え・・」睨視ごごごごご
原初の世界神(ラビ)「めっちゃ乱暴!;
気持ちわかるけど;」
ボコボコに、頭を掴んでブチギレていた
一刻も争う事態に対し
んな説明後ででいいんだよ!とばかりに舌打ちしてからの発言であった…;
防護膜
白いボコボコ
ボコボコ「心が死ねば…
魂も霊体も死ぬ
次世代は一兆五千億年後
もう心が死を望んでいるから無理
失いたくない、大事にされてきた想い出が
溶けては消えてゆく感覚に飲まれ
そして…失いたい、大事にされなかった思い出ばかりが
静かにこびり付き、そこに焦げ目を残して去ってゆく
傷跡ばかりを残して、決して癒えることの無い痛みを残して――
それが…削り……
ずっと、ケイトが…原初の始祖神達が、ずっと味わうこと―――
大事にされない想い出が
多ければ多い程に
傷跡は増え、痕跡を残してゆく
それが心を病ませ、死へ至らしめる
その解決方法は……」
『解決方法は…?
ボコボコ「無い!」きっぱり
ユウ「何しに出てきやがったてめえ!!」掴み掛かろうと手を伸ばす
『落ち着け!!』羽交い締め
喧嘩売ってんのか!!!とバリキレ散らかすその反応に、ボコボコは苦笑した
ボコボコ「まあその意思伝えれば
温かい想いに包まれて、生きたいと願えるかもしれない
その願いが無いことから、もう疲れたという想い、もう終わりにしたい死にたいという願いから、始まったことだから
ユウ「じゃあ大事にすればいいんだな!?」
こっくり
答えは単純だった