第94章 創傷(そうしょう)
ケイト(ボコボコ)「何を知って
何を思って
生きてきたか等
もう何も思い出せない
どんどんどんどん抱いた端から削られてゆき
何を抱くことも出来ず労れることすら無く
ただただただただ自らは正しいのだと求められ!押し付けられ!
笑われながら、当然の扱いだと末路だと高笑いされ続けるだけ!!
その日常すら歩めなくしている全ての為に、何を持って当然と言う!!?
何を持って優しさだと言う!!!?
なんの辛さも抱かなくて当然?
目の前の幸せさえあればなんでも許容されて当然?
馬鹿にするのもいい加減にしろ!!!!!!
お前らはただただ笑って!!
そう過ごせるようにする為に、犠牲となる人『達』(原初の始祖神)が!!
そう過ごせなく自らがしていることから目を逸らし!!!
その罪を罪とも思わず!!そう扱う価値すら無いと断じ!!
自分達だけに都合良く生きていたいだけの、浪費者に過ぎない!!!!!!
知らずにいれば何をやっても許されるのか?
許せと求められれば、何であっても許せるのか?
彼女『達』へのその扱いは、許されるべき行為なのか!!?
馬鹿にするのもいい加減にしろ!!!!!」
ケイト「…
?
何怒ってるんだ?
あー…その件か
言うだけ無駄だろ?
怒るだけ無駄だもの
いい加減に見切り付けろよ
全部無駄だって
夢も希望も見れないのはいつものことだろ?(がしがし)←頭を掻く
どんなに抱いてもそれごと削れてくんだもの
それより…さ……
ま…みんな幸せならそれでいいんじゃねえの?
私の幸せなんて誰も求めやしないもの」きっぱり微笑
意識の違い
フィン「本気で言ってるの?」
ケイト「…?
ああ!←微笑し頷く
そうでなきゃこんなに削られちゃいねえだろ?
もう本体もズタボロなんだ
2人分働いて
本体が削られないようにってやった結果
頑張った結果がこれだもの
いい加減抱くだけ無駄だってわかるでしょ?
もう何もわかんねえもの
ごめんな…
ほとんど何も思い出せねえんだ
もうなんもわかんないから
……出来ればわかりたいけれど
出来そうにない
……ごめんな(苦笑)
いつものことだけど…
弱ったなあ
流石にどこまで言ったもんか…
困らせたくはねえしなあ…
う〜ん」
顎に手を当て考え込むその中で
なおも再び泡がケイトの身を覆い言葉を発した
