第94章 創傷(そうしょう)
それに伴い…
その日の晩…
凄まじい勢いで回復し出し…
熱を出し、泡を吹いて、目を回してその場で気絶して倒れてしまった
フィン「ケイト!!?;」
ケイト「ふへえええ
ええええええい」
ぐるぐると目を回し、そのまま動かなくなってしまった
9月22日の晩…
その場に倒れ伏したケイトをベッドへ運び
寄り添って共に眠り
9月23日の朝には落ち着いた様子を見せていた
そのままゆっくり休ませてもらっていた
ゆったり過ごせばいいとの申し出に、
大人しくその日一日、ずっと家に居て動かずにいた
2025年9月24日の晩…
朝起きてご飯を食べてから後
ずっと眠っていて、ベッドから起き上がらずにいるケイトに
今度は僕が寄り添って看病していた
どうやら命と自我と記憶、削り関連では無いらしい
回復しようにも、『その対象がありません』と来ている
力から直々に返事をされた
その日の22時30分を過ぎた頃…
また、心臓が止まり、死に掛けていた
辛うじてなんとか持ち直せたが…なんらかの事態が起きていることは明白だった
2025年9月25日
朝に起き、せめてお返しをと
体を引きずり辺りを駆けずり回って清掃し出し
そして…
14:25頃、頭がくらくらする、足に力が入らない
という言葉と共に座り込んでいた
無理しないでくれと言い聞かせたが…
それからも仕事を手伝わせてくれ、せめて一時間だけと言われ…已む無く受け入れた
その後は必ず休むよう言い聞かせて
それに頷くのを確認してから、作業へ戻っていた
それからすぐ休むことになったのだが…
シャワーを浴びて着替えて食べた後に横になり
その晩…咳き込んでいた
ケイト「元々は一人だった
でも…皆(みんな)、一人一人違う
だから尊いんだ^^
一つしか無いから大事なんだ
それに……
←俯き
動きたいように動けなきゃ…辛いだろ?」
顔を上げ、悲痛な面持ちで、笑いながら問うた
出来ない…
動きたいようには……二度と
何があろうとも――
どんなに苦しくても…
辛くても…
生きなければ……
たとえどんなに痛くとも――
死にたくとも――
どんなに終わりにしたいぐらい嫌でも―――
そんな想い達が…痛切に伝わってきていた
瞼を閉じる頃には…そのまま死んでしまいそうに感じた