第94章 創傷(そうしょう)
無惨へ向けて
恵土「生きるとは…背負うことだ
繰り返させないことだ!
過ちを犯し、過ちと認め、懸命に尽くすことから始まるんだ
お前が恐れているのは死じゃない!
お前がしたいのは生きることでもない
ただただ…闇雲に、心が赴くままに、好きに、蹂躙したいだけだ
誰からも咎められず、怒られず、憎まれもせず…そんな現実等、在ってはならないと思えもしないまま!
されたら嫌なことを永遠にし続け…
大災と思え等と宣い、どれだけ悪いことをしようとも
今後も生きられて、笑っていられて、当然としか思えない
お前がやっているのは…堕落に外ならない
お前がやりたいのは、永遠の堕落だ!!
生からも逃げ
死からも逃げ
永遠の堕落を求めているだけだ
楽だから
どこまでも――永遠に!!
虫唾が走る!!!(睨視)←瞳孔が開き切っている
それが…最大の罪だと思えもしないまま……
堕落の限りを続けてゆく…だから罪深いんだ
罪は罪のまま…繰り返されてゆく一方へ至るんだ
成長とは、逆の方向へ向かったままに――
人ばかり犠牲にし続ける在り方を…生き方を…正当化したまま―――
それは、排されなければならない「在り方」だ
本質だ…
「罪そのもの」と言える……
だから――癌という道から逃れられないんだ!!
自分の意志で!!
癌になっている事実は!!
何も揺るぎはしねえ!!!
お前に許されるのは――消滅(魂の死)だけだ!!!!!!」
主犯格の癌に至っては…
ケイト「人を守る為だからと
他を排し!痛むことも無く!減らそうともせず!!
繰り返さないように努めもせず!!笑って接する!!!
何も悪いことはしていないと!!!壊して回った手を 笑って「仲良く(大事に)してくれるよね?」と差し伸べる!!!
そのことの異常さも気付けない!!
される側の心情等!なんの価値も無い!!
やり方も選ばず!!傷付けて回り!!壊して回った場所を!!
笑って平気な顔をして闊歩出来る!!
同じ町に住んで!!!何も酷いことされなくて当然と笑っていられる!!!
異常な犯罪者でしか無い!!!!
それでも信じ!尽くし!!大事にしてくれる人を!!
大事にする時間を作ろうともしない!!!
何様のつもりだ……
生きている価値等――在って堪るか!!!!!!!」
初代『それが癌よ』