第91章 轉儛(てんぶ)
全力で異口同音に起こると、項垂れながら小さく「はい;」と肩を落としながら呟いた
創世神の親『命を、自我を、記憶を、自由を、時間を――己の、全てが消え果てることに成ろうとも…消させたくは無い、殺されるのを黙って見て等いられないと――
その化身(神)なのだから――その想い、想念の―――
それほどに大切だから、現実と成っているのだ
全ては――母体となるもの(原初の始祖神)の好意によりて、現実(在る存在)と成っている
実在する存在
と――』
『意味合いとしては合っている』
原初の神々から伝言として伝わってきた
全ては『胎内』であり、全て水で構成されている
だから霊体もこの世で全て擦り抜けられるし、幽体も魂も同様なのだという――
混じったりしないようにする為に、世界であれ、魂であれ、何であれ、全てに各々『膜』があり、生み出した際に与えている
それに力を通すこと、送ることで、各々の形態(命、人格)を維持し、『実在化(混ざり防止)』を実現しているのだという
その為、幽体であれ霊体であれ魂であれ、浮くことも出来るし透過も出来るし、小さくなることも逆に大きくなることも若くなることも(赤子で亡くなったものが大人に)成長することも出来、変幻自在なのだという―――
だから…
癌の闇は「墨汁」であり、黒カビのようなドロドロの流体で、油で、固形物にもなれる
「正当化(自分は悪くない、自分に都合よく捉えて欲しい)の凝り固まり」だから
それを応用して、ポイで集められるし←3821ページ参照
黒の国で消滅させる際、(霊体と魂の全てを)圧縮→分割→精査→捌くという形態と成った←3824ページ参照
「油への変異化」をすること―「同化」を、「癌化」と指す――
そして更に言うと『膜』を「壊す」為、「全ての実在化を無へとする根源」と化す
「水のような柔軟性を損なう」とは――「「人を見ない無理強い」を「正当化する」」=癌化ということを指す方便である
『人を見る心』とは、『柔軟性』であり、『多角的な視野』であり、『人を慮る上で、尊重する上で、付き合っていく上で、欠かしてはならない、『大事な根幹』』であるとされている―――
それらの情報を纏めて教えてもらった―――創世神の親(先代)、それとウレイオス(初代)とキタルレス(2代目)から―――口を揃えて言った
