第91章 轉儛(てんぶ)
駆動「阿久津有君はいつもトップだし」
阿久津「当然だ」腕組みしたまま淡々
駆動「僕は平均より上で上位の方だけど…」ちらっ←7位、ライドを見やる
ライド「筆記試験ばっかり見るなよ!!」
テロップ『↑
叱責の方はなくって、補習は受けた』
駆動「まあそれはおいておいて
明日の戦い(バトル)に備えよう
個人かチーム戦がある
5チーム同時に戦う
それが予選だ
明かされているのはそれだけ…
実際のコース内容はその日にならないとわからない
ギアライドにもトップアスリートになるとなれば、ふるいが必要となる
阿久津君は技巧派として
僕はメカニックとして
真羽君は未知数の実力を買って
多分…罠を見抜く目だろうね
トゲでも何でも見抜けていたし
ジャンプ台の罠だって利用してみせた」
ライド「へへっ
少しだけど起伏があるんだ←鼻の下を指で擦る
ギアから見て
手前側が浮いてたら前に
奥側が浮いてたら後ろに」
駆動「誰から教わったんだい?」
ライド「自分で見て覚えた
実際に体感してみないとわかんないもん
でも覚えたらもう忘れないぜ!!」
駆動「なんてでたらめな…;」唖然
阿久津「本当なのか?」
ライド「え?うん!
ん?
どうかしたの?」
駆動「……いや…その特異性か」
阿久津「なるほど
上の判断は間違ってはいない
もしそれが本当なら)…馬鹿にならないな」
ぼそり
ライド「へ?」首傾げ
駆動「いや
もし罠があれば報告して欲しい
生かせそうなもの、状況を打開できそうなものを優先で頼む」
ライド「わかった!!」深く頷く
小浪「あんた、それ本当なら凄いことよ!?」
ライド「んー…
でもブラフもたまに混じってるから気を付けないとなんだよなあ
案外見極めが難しくってさ
外れたことは無いんだけれど」
駆動「見抜けるのはわかった
危なそうなら言う
でいいね?」
阿久津「ああ、構わない」
予め言っていたこともあり、
予選、本戦を難無く勝ち進み、凍結という新たな罠や環境が待ち受けていたが、無事優勝まで漕ぎ着けることが出来た
そして――
6月25日
神国研究省にて――
駆動「聖地だ!!
ギアの聖地だ!!//(キラキラわなわな震え)
全てのギアが生まれた場所だよ!!
流石神国王様、よくわかってる!!」
駆動のボルテージが限界を越えた