第91章 轉儛(てんぶ)
阿久津「試合の途中で眠気が訪れて集中力が切れて大事故を起こす事案があったな」
3人『……』じいいいいいいいいい←ライドを見る
ライド「だあからあ!大丈夫だって!!
一度バトルになったらそれだけだ!!
それだけに集中する!!それ以外は何も入ってこなくなるんだもん
だから――大丈夫!!」きっぱり
真剣な表情で頷くそれに、強く言うのをやめた
駆動「体調管理も選手の仕事、義務だ
忘れないように頼むよ」
ライド「おお!任せろ!!」
そして――来たるレースの日……
6月24日
午前、予選開始
午後、本戦開始
決勝戦が行われ、優勝したチームを神国代表として定められる
5チームが一斉に走り出し、リレー型でゴールするまで走ることとなる
コースは一貫して、山を再現したかのような凸凹と凹凸が一杯の道路に、勾配は30度といったものだった
1人目が半周(上り坂)
2人目が残った半周(下り坂)
3人目が1周(全部)となる
阿久津「アンカーは君だ、真羽君」
ライド「え?俺?」
阿久津「上からの指定だ
チーム表の中で一番上に君の名前があっただろう?
その表記はアンカー指定と言って、一番最後に走る責任ある者という意味だ」
ライド「へえ~。そうだったんだ」
駆動「メモしなくていいのかい?
ライド「あ!メモメモ!!
俺、一度メモしたらもう忘れないから!
また言ってくれ!!見直すし!」
小浪「これ、よく見て
試合形式と内容は各試合毎で変わるって
今日だけじゃないわよ、これ」
駆動「頷)わかった、気を付けよう
よく見つけたね
見落としていたよ
それもこんな小さい字で(ぶつぶつ)
すぐ調整に移ろう」
阿久津/ライド『ああ/任せた』
ライド「整備はやってるぜ!」
駆動「ああ
やりやすいようになっている
ありがとう阿久津君」
阿久津「いや…
真羽君も頑張って覚えていたからね」
ライド「えへへえ~^^//」にっこにこ
駆動「君の努力は認めるよ
(上層部は何を考えているんだ
最初はそう思っていたけれど…成長の早さには目を見張るものがある)
きっと…君の目(罠を看破する観察眼、努力と一途さ)を買われたんだろうね」
ライド「へ?」
駆動「いや…何でも無いよ」
代表選手
・真羽
・阿久津
・駆動
つまり、駆動→阿久津→真羽の順に走ることとなる