第91章 轉儛(てんぶ)
ライド「お母さん!!
お母さん!!←手を差し伸べる
俺、そっち行くよ!
俺がそっちに行くから!!
だから死なないで!!
ずっと頑張ってきたじゃないか!!
ずっと守ってくれたんじゃないか!!
お願いだから生きてよ
死なないでよっ!←涙を双眸から零しながら目を逸らさずに叫ぶ
やっと自由になったんだろ!!?
長生きして欲しいんだよ!!!」涙
ぱあんっ!!!
左頬へビンタをした
母「甘ったれたことを言わないで!!!
私の望みは貴方が生きることなのよ!!!!
貴方が生きないと、何の為に頑張ったのかわからないじゃない!!!!
貴方は生きているの!←両肩を掴み叫ぶ
そうじゃないと駄目なの!!←揺する
そうじゃないと……
何の、為に………←項垂れて顔が見えなくなる
ごめんなさい…ライド←顔を上げて涙を浮かべながら言い聞かせるように言う
痛かったわよね
でもね…お母さんは、一度死んでるの
それを生き返らせてもらったの
だから今があるのよ
だから…わかって……
生きて…生きて、生きて、精一杯生き抜きなさい!!!
ライド…私からのお願い――
最期のお願い……
聞いてっ」号泣
ライド「ぎゅっ!!)←抱き返し
←瞑目
ひっく
(ぎゅっ!!)←強く唇を噛みしめる
わかった!!
わかったよ…お母さん
絶対…絶対、絶対、生き抜くから
見ててよ、お母さん!!
見ててよ!!!」
母「ええ――見ているわ^^
貴方は私の誇りよ…
ライド^^」
ライド「お母さん!!!!」
そして――目を覚ますと、病院の天井が見えた
神国の治療場で
じいちゃんも横のベッドで生きていた
痴呆は治ったらしく、だが…お母さんは……
ライド「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」滂沱
それに……
俺はただただ、泣き叫ぶことしか出来なかった――
生き返る権利は一回だけ
それはとっくの昔に知っていた…
一度わかっていたことだから――
だから――阿久津がああなったのを見た時、体が動いちゃったんだ…勝手に
もう…誰かが死ぬのは、傷付くのは、もう、見たくないから……
蘇った後に最初にしたのは、遺品整理
それと国籍を日本からコクーンへ移した
おじいちゃんも一緒に