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Unlimited【ダンまち】

第91章 轉儛(てんぶ)





ナレーション『では――

ギアライド、セットアップ!!』
ばっ!!!
それぞれライドは前に、阿久津は胸元に構える

ナレーション『スリー!ツー!ワン!
ゴー!シュ―ト!!』
だんっ!!!
声掛けと共に投げ出すようにシュートする

と同時にコースにタイヤが接して着地し、共に加速し合う


阿久津&ライド『ニトロ!!!!』
次の瞬間、ライドのギアが火に、阿久津のギアが木に、転じる

ライドも阿久津が先程したように
一つだけタイヤを罠に触れさせて減速させずに加速しながらカーブしたりと
動きや技、技術を取り入れてみせた

それを見て触発され、笑って次から次へと技を見せ、差を見せつける
しかし‥それを次から次に取り入れ、瞬く間に追い上げていく


ライド&阿久津『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

互いに吠え、スパークした時…
通せんぼ板が跳ね上がり、それをもキングレオとブルーペガサスが一緒に灰燼と化して突き進んでゆく

その折、阿久津が吹き飛ばした破片がある所へぶつかり
四角錘が飛び出、スパークの火花が全ての罠に引火した結果…


ゴール直前、爆発が起きた


その時に吹き飛ばされたコースに設置された岩
粉々になって吹き飛ばされたその破片に、阿久津が巻き込まれ掛けた

それに飛び出して突き飛ばしたのが――



ライドだった



もう――目の前で誰かを喪うのは嫌だ

そんな想いを皮切りに、飛んでいった岩の破片がぶつかり
結界によって直撃こそ免れたものの、ぶっ倒れた際に頭を強打し気を失った


咄嗟にライドが阿久津を庇って



駆動「事故だよ

それも極めて偶発的な
ニトロ同士での激突では間々ある話さ
だから腕時計型携帯によるバリア機能が
阿久津「わかってる

……
わかってる…」

駆動「……
先生に報告してくる

軽い脳震盪だけだ、落ち着いて対処して欲しい」

阿久津「ああ…」

ベッドで横になるライドを前に、パイプ椅子に腰かけ手を組んだまま呟いた


小浪「あんたのせいでこうなったのに!」

阿久津「ああ
責任は取る

またギアライドが出来るようになるまで面倒を見るよ


必ず」

真剣な表情で言い切る阿久津に、小浪はこれ以上強く追及は出来ずにいた


ライド「あれ…?
俺…どうしたんだ?」

気まずい静寂の中、起き出した


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