第91章 轉儛(てんぶ)
教師「君達のことは、神国王様が自ら抜粋して選んだチームだ
期待しているよ
ニトロの使い手は、各国を除けば君達だけなのだから」
阿久津「ええ
言われるまでも在りません」
駆動「期待には応えます
メカニックとしてね」
ライド「はい!!
任せて下さい!頑張ります!!」気を付け
教師「それでは
伝達事項は以上で終わりだ
質問したい内容は特に無いかな?」
2人『ありません』
ライド「挙手)はい!
マネージャーって誰ですか?」
教師「君のチーム内に居る子だよ
君の助手みたいに教えてくれてたじゃないか」
ライド「あ!光(ひかり)(小浪)か!!」
阿久津「知ってるんですか?」
ライド「うん!
俺のチームメイトで女子!
結構早いんだぜ?筆記が鬼強いのなんの」
阿久津「なら大丈夫だな」
駆動「はい
少しでも教える手間が減ると助かります」淡々
温度差が物凄い…;
教師「さて…以上で解散
で、構わないかな?」
『はい!!』
教師「では失礼するよ」お辞儀
『はい!ありがとうございました!!』お辞儀
駆動「実技の件は聞き及んでいるよ
期待しているとだけ言っておく」
ライド「サンキュー!!」
阿久津「それじゃあ
また明日」
ライド「うん!!また!!」手を振る
あれ?また?
そう「?」を浮かべるライドとは対照的に、阿久津は不敵な笑みを返していた
そのまま教室から解散となって、帰ることとなった
その次の日、その意味が分かることになる
ライド「さ!メンテして寝るぞ~!」伸び
晩、寝る前にばらして整備していた
翌日…
チーム形式のレースの試験会場にて
下級生の中に上級生(1学年上の人達)が混ざっていた
ライド「まじかまじかまじかあああ!!
あくさわー!!」
阿久津「…」じろっ
ライド「あ、あれ?;
昨日会ってた
阿久津「名前は憶えろ
最低限の礼儀だ
あくさわじゃない、阿久津だ」
ライド「あ、ごめんなさい!(お辞儀)
阿久津…さんも?
何でチームの実技試験に?」
阿久津「……
下級生の士気を挙げる為、そして刺激を与える為
という名目でだそうだ
教師からの通達で知っていた、昨日から」
ライド「あ、なるほど!
昨日言ってたのはそういう意味か!(キラキラ)
よろしく!!」手を指し伸ばす
阿久津「こちらこそ」微笑し手を取る