第91章 轉儛(てんぶ)
諸羽「では所定の位置について
各々始めて下さい」
『はい!!』
たっ←ライド以外が走り出す
ライド「え?え?え?」きょろきょろ
諸羽「………ライドくん、試験要領は見ましたか?^^;」
ライド「え、えっとお〜
あはっ^^;」
ぽつーん
一人取り残され、各々が試験を始める中…笑ったまま固まるそれに諸羽先生は苦笑した
諸羽「もお(苦笑)
説明するので、ちゃんと聞いて覚えて下さいね?」
ライド「はい!!」気を付け
諸羽「まず所定の位置
ライド君は2番ですね
レースの入り口(ト型の外側の先端)に立ちます
それからギアをシュートして、3周してもらい
一周毎の一番記録がいいものをスコアとして機械が記録
それを記憶して先生へ報告
点数として加算、処理します」
チームの人達が各々している流れを映し出す
ライド「ふむふむ
ほおほお」
諸羽「実技の授業でもやったと思うのだけれど…」
ライド「戦いに夢中になり過ぎちゃって^^;あはは
すみません!」お辞儀
諸羽「あらあら^^(くす)
大丈夫よ
神国王様も似た傾向を持っていらっしゃるから」
ライド「ほんと!!?」ぱあっ!キラキラ
諸羽「頷)ええ
だから落ち込まず
平常心で行(おこな)ってね?」
ライド「はい!!(気を付けし頷く)
頑張るぞ〜!!」メラメラ←左拳を握り眼前に構え目が燃えている
そして
2番2番!とライドは叫びながら探し、所定の位置を探し出して着いた
ライド「行くぜ相棒!!
ライド行きま〜す!!」挙手
AI『ライド選手、記憶しました
これより記録を開始します!
ギアライド、セットアップ!!』
ばっ!!←ライドが愛機を前方に差し出して構える
AI『ではカウントを開始します!
スリー!ツー!ワン!
ゴー!シュート!!』
ライド「いっけえ!!!」
青のラインが入った白い愛機が、タイヤを唸らせて猛進してゆく
レースの種目には3つある
何もないコースを走るだけの単純なレース
障害物が降ってくる障害物レース
チームで交代して走るリレー型レース
レースではスコアを更新するほど速かった
しかし…彼は、走ること以外には無頓着だった
忘れていたのもそれでである
レースは速度を試し
リレー型はチームプレイ、連携の精度を試されるのに対し、
降ってくる障害物を避けながら走るコントロール精度を試す試験だ
