第90章 未来への展望
原初の始祖神から嫌われていれば…
癌へ、互いに嫌悪を抱き合わない限り、癌化から助かる術は無いという訳だ
剪定はだし
そう表現した理由がやっとわかった←4739,4740ページ参照
侑子「ごめんね―
あなたは――あなたでは居られなくなるかもしれない
辛い選択を選ぶことになる
どちらにとっても辛い選択を―――」
そう…あの時(4397ページ参照)に言った理由も……
削られた霊体も…
同じく、元に戻ることは無い
削られれば、同じ自我と記憶は二度と持てない
剪定が無限に再生しているだけに過ぎない
魂の実在化、自浄には、『守り』の強化には、魂が削ることが必要不可欠であるように…
霊体の実在化、自浄には…『守り』の強化及び霊体にまで影響を及ぼす為には……
霊体を削ることが必要不可欠
霊体を削ることで、己を除く全ての霊体へ自浄を齎し、『守り』を強化している
創世神の親は、常に『守り』を施してらした
存在する全てに――
そして…それは、亡くなった後も…
創世神を介して、それに宿った『創世神の親の心』を起点にして、実在化され続けている――
霊体を持つには、この世に生まれ変わる必要がある
生まれてから経験を得、それを元に、この世で生きることで霊体を得るから
「癌化の闇、呪い」は
霊体に影響を及ぼした後、あっという間に癌化が魂にまで及んでしまうので
生まれ変わることを余儀なくされたという訳だ
たまたま都合が良かったとも言える
2番目を通した理由も…恐らくは……
ケイトが目覚めた折…近付けないようにされていたはずだ
守る為に…
目覚めた瞬間から、生贄として…母体として…削られ続けていたから……
ネヒトという役割が生まれたのも…←4988,4989ページ参照
回復を早める為……
原初の始祖神…
ウレイオスは、その本体は…ずっと……
寝たまま、身動きも取れず、実在化を除く全ての自由を奪われ、全ての時間を奪われ、
それによって…全てへ、自由と時間を齎す
実在化とは…削られること
魂の心を除く全てが……
ただただ削られ続けるだけしか出来ない
その度に再生されるのだとしても…異なる……
それがどう変わったのかも理解出来ず
認識さえも出来ないままに……
それでも………
フィン「ひとりにはさせないよ…
絶対に」