第90章 未来への展望
原初の始祖神の心である『剪定』は『火』を司り、圧倒的な浄化作用を持つことで『自浄作用』を齎し、なおかつ自身に対して『無限の再生力』を誇る
自然と一瞬で治っていたのもそれでだろう
原初の始祖神の分身=精霊王グラン、アルルェーチェとの血の契約、半身の契約によるそれが著しかった理由も…
それで説明が付く
『無限の自我と記憶と命』を生み出す起点
それが『剪定』なのだと――
それが故に…その障害となる「癌に、隠れ癌に、主に主犯格の癌」(癌一同)に、異常なまでの嫌悪感を示し、それと共に吐き気を催す邪悪と判断し、底知れない憤怒と憎悪を発するのだと―――
剪定を司るのは『黒い龍神(ジェイド、ケイト命名)』であり『水神』なのだが…『火』を司るという……原初の始祖神の『水の本質』に溶け込む為もあるのだろう…天候を操るのもそれで上昇気流を起こしてか
「全てを操り人形にする在り方」、「癌一同」全てを仇と見做し、憎み、発露を続けている
ケイト『自分に都合よく想えと強要されて
それが実現したとして、どちらも嬉しくなんかは無いだろう
そんな付き合いが、絆が…真に想い合っての、大事にし合ってのものだなんて言える訳が無いだろう!!!
想っているのは自分だけじゃないか!!!!!
そんなふざけた付き合いなら…
そうしないと生きられないなら…
死んだ方がマシなんだよ!!!!
そういったことをされる側の想いは…ずっとずっと味わってきたんだ
痛くて苦しくてそれでもいい人だと思えと強要されて!
そんなのが当たり前だと言われて!!
レイプしてきた実父がいい人だの優しいだの
上辺以外何も見もしないで、悪いのはされた側だのなんだのと…
そんな人間はごめんだし、なるのもごめんなんだよ!!!
そんなこと平気な顔して、人の気持ちを踏みにじって、心まで弄んで、そんな付き合いをして、笑って付き合っていける訳ないだろ!!!
そんな一方だけいい想いなんて絶対やなんだよ!
大っ嫌いなんだよ!!!
ふざけんな――――――っ』
人を心を操ってより良く付き合えた所で
それはただの自分善がりのものでしか無く
得をする、主に利を得るのは自分だけなので
自分しか見ないそういった在り方は、非常に嫌悪感以外何も抱けない
どうしても実父と重なってしまうので無理
要約するとこんな感じかな
