• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)





フォボス「殺した上で…

笑って接してこられてもかい?」
ケイト「当たり前だ!!!!!


何年されようがどれだけされようが笑われようが何をされようが!!!!
絶対しない!!!!!

どんなに辛くてもどんなに痛くてもどんなに苦しくてもどんなに嫌でも何年だろうが何百年だろうが耐えてやる!!!!!
あいつを二度も殺されて堪るもんか!!!!

それも―――私がしていい道理なんて無い!!!!!!!!
あって堪るかあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

その怒号は…天を貫き、想いとなりて響き渡った

どこまでいっても…その想いは変わる由も無かった
痛みを与えて当然と思い裁かれないべきとする同じクズにはならない、といった主軸、根幹、想い(心)が――←2141ページ参照


フォボス「嘘偽りが全くない…澄んだ青空のようだ………

こいつだ!)…(にや!)
気に入った!!

来な!
あんたを、最初で最後の弟子にしてやる

槌を持って火に向かっちまうと、どうにも全部自分でしようとしてしまう性分でねえ…我慢出来なくなっちまうのさ

ついつい神創武器を作っちまう――だから酒を呑んでばかりいた、それで気を紛らわす癖が付いちまったんだ


でも…恐らく……私は来年の正月頃には死ぬだろう―ある人間を、守る為に…
私が捨て置けないだけなんだけどね(くくっ苦笑)

その前に――遺せる相手を探していた
私の技術を、想いを、全てを託せる人間を――

あんただ――――あんたを除いて、これまで、ここまで心のある、芯の在る人間は居なかった


受け取りな(槌を手渡す)

さあ、行くよ!!!」がしっ!!←襟首を掴んで引きずる
ケイト「え?え?」槌抱え←状況に頭が追い付いていない

そのまま鍛冶場に連れて行かれ、母に許可を取り、鍛冶を教わることとなった


そして――翌年の1月、癌クロッゾの10歳の誕生日に、亡くなった



死ぬ時期を悟っていた――察していた

あのお守りの基盤(5185ページ参照)は、フォボスに教わった後
約一年掛けてクリエイトの魔力を注ぎ込みながら鉄を打ち続け、精霊の力も借りず全て自力で付与したものだった――


ただし…完成したのが曾祖母の亡くなる前日で、全ての力を使い果たして眠り続けており
お守りの外側のカモフラージュの為の布を編むのが、一日で済まさなければいけなかった


/ 5987ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp