第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
『マナメタル』
持ち主の魔力の性質によって形質を変質させる伝説等級特殊金属(レジェンダリースペリオルズ)
そう、歴史にも載るぐらい
オーバースペックの金属として正式に名が付けられたと
それは、『オリハルコンの不壊属性』と『ミスリルの魔力増幅』の双方を圧倒的に勝るほど極限まで高め、魔力透過と呼ばれるほどに抵抗も無く、魔法剣としても一切の問題も無く使え、いくらでも摩耗もせず、自動で持ち主の魔力を吸って回復するという優れ物だ
画期的な金属として有名となるが…
それを生み出したのは……
ケイト「?どしたの?」もっもっ
この人である――;
これは…
7月12日の晩『堆魂の儀』までの物語である
マナメタル変動期と呼ばれている――
一時はロストテクノロジーになりかけた伝説の金属…
それに再興を齎したのは…
次世代の神国の王とされている
代々神国の王となれるのは――原初の始祖神の分身である、精霊王アルルェーチェの血を受け継ぐ末裔のみとされている
マナメタルの武器や防具や家具に『魔石を設置する窪み』が作られ、
そこに魔石を設置すると、使い手の魂に応じて、属性と威力と性質を変換して出力するという
使える内容は持ち主の魂の色、本質及び心の持つ属性に由来し
魂の色は『本人の気質』を表しており、それに応じて、赤だと自身強化、緑だと他者強化、青は透過力と使える内容が千差万別に異なる←3633ページ参照
魂の本質や心は『各々の在り方』を示しており、本質の持つ属性と心の持つ属性はそれぞれ異なり、双方が同じものは一人として居ない←3634ページ参照
中でも一番強く表れやすく扱いやすい分(属性)を第一系列、その次を第二系列と呼ばれている←3052,3639ページ参照
それを自覚して働き掛けない限り、自覚も察知も難しいという――
・魂の色
・魂の属性、本質と心
・第一系列と第二系列
マナメタルに魔石を埋め込むと、第一系列と第二系列でいくらでも属性の現象を起こし放題になる
魔力量と魔力の質は限界がある
『魔力そのものの品質』までは鍛え上げようもなく生涯そのまま←4629ページ参照
各々が持つ魔力の内、魔法(出力)に直結する魔力の度数を指す
それを補う為の魔石という訳だ
迷宮内でならば倒したモンスターのものを削ってはめればいいので無制限に使える
