第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
家具に関しては…空になった魔石に、特定の人が魔力を込める
火だとストーブや温風機や床暖房やクーラーやヒーターや風呂や浴室全般
水だと冷蔵庫や冷風機や床冷房やクーラーや浴室全般に…
様々に渡り多岐に及んだという――
『魔石に魔力を込める業務』が他国であれどこであれ常駐し常時発注され続ける程だ
それは『軽作業』に分類されることとなる
非戦闘員にも出来、ただ火の系統を第一系列に持つものが魔力を込めると自然とマナメタルがその現象に類する内容を現実に起こす
中々に画期的な発想と実現である為、根本から覆されており…
その活用法に関して、魔法文明と科学文明と神文明を有していた方々に文字通りぶん投げた
後はトントン拍子で話が進んでいき…気付いたら、あっという間に街でも国でも何でも出来上がっていっていた
掘削機なんて土と雷で超速振動と土をモーゼの滝のように分けさせる効力によって、あっという間に地ならしでも何でもお手の物だった
マナメタルに魔石をはめれば魔石の持つ『性質(色、特性)』と『属性(本質、心)』が分かる為、
次第にそれは…モンスター(怪物)の持つ魔石の類別にも使われ出した
怪物もまた人と同様に皆異なり、種別でわかるものではない
戦闘用に使わない者は、ギルドに売り付けて
マナメタルにはめて類別していく訳だが…その類別作業も同様に常駐し、常に在り続けていた
そこで中身がすぐわかるように自動で判別する機械まで生み出され、そこに通して判別し、入れる場所を間違えないようにしていく検品作業へと切り替わっていった
光景としては商品のレジ通しのような流れ作業だ、主に主婦が担当している
全国常駐依頼(主に担当する者達)←行う場所と手段
・魔石の収集(冒険者及び魔闘持ち)←迷宮での怪物討伐
・魔石の分別(非戦闘員)←安全な作業場で機械を用いた仕分け作業
・魔石への魔力注入(魔闘持ち)←在宅でもどこでも安全な場で魔力を空の魔石へ限界量まで注ぎ込む
常に発注されている依頼を常駐依頼という…
中でも全国に渡って共通して常時行われている為、全国常駐依頼となる
特に三つ目は魔力操作の修業にもなる為、魔闘を身に付ける際に非常に大事な技能、有用な手段として取り入られやすい
お金にもなるし技術も身に付けられるので一石二鳥と、三つの中でも一番人気伯仲の依頼となっている
