第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
7月9日――その日を境に、全てが生まれ変わった……
その日の内に全ての復興が終わり
そして――全てに恵みを齎した原初の精霊を敬い、祈りを捧げた
それもこれも…様々な発明品、主に空間収納庫と異空間建築といったケイトの発明ありきと思う
全ての発端、始まりは…人が少しでも幸せで、長生き出来れば、といったケイトの想い(願い、祈り)からだった――
それが―――こういった事例からの立ち直りの速さに非常に貢献している
第二章――
それは…人々の復興、立ち直りから始まる―――
鎮魂の意も込めて行われる、『堆魂の儀(ついこんのぎ)』が――――
それが融和時代の始まりであり…
最初に行われたことであり…‥
新たな時代の節目の行事として、刻まれ、伝統として遺されて、続けられてゆく、大事なものとなる………
そして――始まる……全ての始まりが―――今日、この時から―――
7月10日
『堆魂の儀(ついこんのぎ)』の提案がケイトの口からされ
皆も賛同し、その準備に勤しむこととなる
7月11日
必要な物資を取り揃え、後は作るだけとなり、それを神国研究省に委託することとなる
7月12日
朝の内に届けられ、昼の内に人数分、集まるだろう人々の分まで全て配布する
在宅でしたいという旨を示す人もいる為
それ(動けない人、要望)に合わせた方法を考案、実践することとなる
祈りの効果もあってか皆も皆、疲れも無く、落ち着いて専念し、今日この時まで取り組むことが出来た
それが終わり次第――新婚旅行の続きを始めようと思っている
そして…当日に自身の比類なき神器ハマルーンを見せるアイズに、お披露目と称してぶつかり稽古をし合った
ドラグーン(青龍)の影響もあってか
細長い刀身が青く柄が青龍を形作った、青龍刀という形状をしたそれに…魅せられるものも多く居た
それは青く発光して凄まじい突風を放ち
ウィービングの蒼榮斬と映え合えるという特徴から…
ハマルーンの模擬刀が欲しいと言い出すものもまた現れた
そして――それとほぼ同時期に、全ての比類なき神器が出揃い、順次に製品化されていったという――――
それとほぼ同時に…ドラマ化とアニメ化と漫画化、及び小説化が全て完了したとのことだ…‥…
どうしてこうも目まぐるしくなるかな;(腕組み嘆息)