第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
オラリオはこの復興を境に、自ら神国ルミエルの属国に至った
その際に『迷宮の都オラリオ』と名を改め、千年は続くこととなる
神国製の神殿と分店と英雄橋のケイトの英雄像のみ守られた←5257,5284ページ参照
それらは地形の変動も受け、オラリオの敷地内の三点に散りばめられていた
南側に神国製の分店
北東側に神国製の神殿
北西側にケイトの英雄像(英雄橋にあったもの)
逆正三角形に散りばめられており…かつてのオラリオから残った唯一として大事にされ続けることとなる
そこを起点にして、中心にして…塔が建てられた
神国製のもので、結界を発し、必ず都市に住まう者達を守ってくれる…そんな塔を――
そしてその塔に、新たに付属されたゲート…それが、迷宮への転移ゲート、『門(ゲート)』だ
オラリオはその日を境に迷宮の管理を任されることとなった
が故に、『迷宮の都』と呼ばれることになる
迷宮に関しては…魔石製品に欠かせない魔石を産出する場として有名となり
・空中迷宮(3509ページ参照)←神都コクーン上空にある迷宮
・竜の巣(水中迷宮、4827,4851ページ参照)←竜の都竜生街にある迷宮
・地底迷宮(5283,5299ページ参照)←地下神殿があった位置、神域と化した不可侵の聖地に、新たに神殿として精霊を祀る目的で創られた迷宮
それらは『三大迷宮』と呼ばれ――人類が星を離れるその時まで、そこに変わらず在り続け、人類を支え、共存を続けてきたという―――
更に――
ケイトの像を除いて英雄橋も丸ごと消え去っていたのだが――
後々になって新たに建立され、都を覆うように外壁上に原初の神々の像を建てられることとなる
それが後に――『八方の結界陣』と呼ばれ…
それぞれが、当時のラスト・ブレッシングフローを打つ際の円形の陣形と同じ位置になるよう、等間隔になるよう、創られ、建てられ、建立されていった
それらは『強靭無比な結界』を張り…全てを守り、温かく見守り続けたという―――
その結界は――星が滅んでもなお在り続けたそうだ……
神殿と分店は変わらずそこに在り続け、
分店は神国との結び口となり、神殿は神国から新たに神石を貰い受けることとなる――
穢れは去った――
光に満ち満ちている…世界の全てが―――
だからこそ――それらは『光』と呼ばれた
