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Unlimited【ダンまち】

第86章 紡ぎ





フィン「君が死ねば…全てが消える
それぐらいに…君がこの世に齎している浄化と権能は強い

その意味も…?」

ケイト「………

ああ…

俺が死ねば、全ての癌は自壊し、開花し、消滅するだろう
霊体への浄化、魂への浄化、それぞれの実在化、4倍にも膨れ上げさせていた力が、強度が、闇に対しての抵抗力が…無に帰してしまうから
癌の闇の進行速度も、拡がる速度もペースも、4分の1から、1に戻る
俺が死ぬだけで…16倍もの変動が起き、費えるだろうな…全てが…

この世の全てが…存在したという痕跡ごと、全て消える(真剣)
でも霊体と魂が消える訳じゃねえ(微笑)
そこは安心材料だな^^」
『どこがだ』怒←底冷えした声が響く

フィン「恩を仇で返しているからね
この世は」

リヴェリア「まあ事情も知らないだろうから止むを得ない所もあるが」

ガレス「益々増長するばかりじゃわい」腕組み&やれやれ嘆息
フィン「だから消すんだろう
そう結論が出たのは…拭い去る側(原初の神々)にばかり負担を掛けて、一向に減らそうとも努められない無神経さ、その癌と同じ罪を犯し続ける者達の罪深さにある」

リヴェリア「その者達だけにして欲しいものだ(消えるのは」嘆息
フィン「僕もそこは同意見だよ
でもそうはいかないんだろう、問屋が卸さない

それを、笑って、咎めることでも裁くことでも何でも無いと、負荷を増やし続ける者達の増長を手助けし、手伝った
今…彼等彼女等が犯し続けているそれらもまた、隠れ癌と同じ罪だ
今生きているだけで、知っていながら見過ごしてきただけで、この世の破綻の援助、加担に類している言動となる


要するに癌と一緒なのさ、隠れ癌もね」

ガレス「文字通り生贄か(ケイトは」

リヴェリア「感慨深いものだな…
ここまでに来るまで、どれほど犠牲にしてきたことやら」
フィン「直接的に害してきたものの方が数多くいる
知らなければ何をやってもいいのか
是非も無し

勝手な物言いで言わせておけばいいのさ
破滅の手助け、手伝い、全消滅への加担…全て同じ事さ

だから…ケイトが居なくなるだけで消える、この世だけは


創世神の親殺しと同じ現象が起こっている…

だからこそ…
その罪もまた、シンセンサーに組み込まないといけないね

「必ず癌にさせる罪」として――」真剣←新たに生まれ続けている「癌の闇」を睨視


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