第86章 紡ぎ
ケイト「そこはまあ…仕方ないんじゃない?
流石に人の心までは支配出来ん
人の行動は、その人だけのものだ
たとえどれだけ教えた所で、勝手に脅しだと曲解されてお終いだろう
文字通りお終いに導かせておけばいいのさ、好きなようにな
その方が悔いは残らんだろう(ぱりっ)←クッキーを食いちぎる
うまっ(もぐもぐ)
教えなくても文句は言うし、教えても文句は言う
どっちも同じなら教えん方でいい
徒に混乱を招いた所でどうにもならんし、消滅は避けられんから無理
生きているものは必ず死ぬ
もし無理に生き延び続ければ、引き継ぎ業務に間に合わず支障が生じる
そうなれば本当に全ての霊体と魂が消滅する、私のみ残して――
それだけは避けなければならない…絶対に」
『う~ん…』腕組み
フィン「織り込み済み、か」
アスフィ「何とかしたいのは山々なのですが…」
リュー「不可能を歪めろと言うようなものでしょう」
『うんうん』二度頷く
フィン「それこそ癌と同じだからね」
『頷)困った』
ケイト「まあなんにせよ、だ(ぱんっ!)←手拍子
どうにもならんことをあじゃこじゃ言うより、目の前のやるべきことに集中しよう
新たな罪の内容、癌に関しては、また同様にシンセンサーに刻めば済む
色で類別すれば分かりやすいだろ
カチカチッ
ってかうちの市民は優秀だな、どっちにも該当してねえぞ
一人もいねえ」設定し直して検索し直す
ティオナ「ほんと!!?すごっ!!」シンセンサーを覗き込む
レイ「流石…結界が通しただけはありますね」
ラーニェ「結界はケイトそのものだからね」
メイ「ケイトの意志…凄い!」キラキラ
アイズ「うん」こくこく
ケイト「皆のお陰だってば」じと目
何回言わせんだよ、とばかりに怪訝な目を向けられる中…
それに笑みを浮かべた
ケイト「私だって間違えるんだからな?
殴ってでも止めろよ?」
『はいはい』
わかってるよ、とばかりに口々に言い放った
ケイト「死ぬ定めは変わらんし…
無理に留まれば、原初の始祖神の引き継ぎ業務に間に合わず全ての実在化が滞って全て消える
霊体と魂さえ無事なら、まだやり直せる
新たな「癌と隠れ癌」に関しては、また随時言うとして
フィン「先に言っておくよ?
「『延長を施す君(創世神の親)』を蔑ろにした人達全て」だ」
要約し過ぎ!!!;」
