第86章 紡ぎ
ティオネ「何か教わってきたんじゃないの?」
ティオナ「知りたい!英才教育とかあった?」キラキラ
こんなにおいしいなんて!
と徐に聞かれた
興味本位で
ケイト「ははははははははははは^^」
痛々しい笑いが響いた
思わず、左肩に右手を添える中…
ケイトは徐に呟いた
ケイト「俺が教わったのは……
痛みと……←日常絶え間なく続く、糞野郎(実父)からの怒号と肉体的精神的性的暴力及び虐待
(糞野郎に大事な人達と殺され、自身だけ生き返り子供だったこと、家が祖父の遺産であることもあり、大人である親戚が勝手に出張り売り飛ばされて住めなくさせられ金だけ渡された経緯から、一緒に住むことを拒絶
代々継いできた家と土地を手放すことを当たり前と求められ、それでいながら自身は決して手放さない親戚筋の冷笑が浮かぶ)
(ぐぐぐぐぐっ!!)←右手で左腕を強く掴み、力を増して行く
……←遠くを暗い瞳で睨視
傷だけさ」
この世には何も期待していない
端から何も
…持ち合わせちゃなんかいない
怒り…憎しみ…憎悪…それ以外持ち合わせてはいない……
暗澹(あんたん)とした闇が――ケイトの魂全体から発せられていた
ケイト「でも…(ふっ)←闇が消える
それで当たり散らしたりなんかしたら…それこそ、あの糞野郎と何も変わらねえだろ
職場でのストレスから八つ当たりにやりたい放題…レイプ、暴虐の限りを尽くしてなお、誰からも裁かれなくて当たり前と求めてくる外道なんだから…
……
矛先を、誤りたくなんかは無いんだ
与えるべき人(糞野郎)と、そうでない人(やってない人)…その違いぐらいは、良く、わかってる…つもりでいるから……
霊体と魂を守る方が先決だ
たとえ別離させたとして、あいつら癌と隠れ癌は人に依存して寄生する方面に力を発揮するタイプだ
必ずどこかでほつれが出る
そうなれば全てが詰む
それを…現実にさせる訳にはいかねえんだ
絶対に(今度こそは)――!」黒睨視
…否応無く伝わってきた
本当は、全てを消したいのだと…
だが…それでも…捨て切れないのだと
『どんな存在であれ、消えて欲しくない、死んで欲しくない』…
その『根幹(創世神の心であり主人格=原初の始祖神)』は、決して変わらないから
それを利用するのが、癌であり隠れ癌だから
最も忌むべき者だから――