第86章 紡ぎ
強度と免疫が4倍
癌の拡がる速度と癌の進行速度が4分の1
それらの恩恵が無くなればどうなるか…
逃げたくても逃げられない、避けたくても避けられない状態となる
そんな状態なので、その中でも…1兆5000億年越しの生まれ変わりである、全てを無に帰した、創世神の親を殺す元凶となる癌
それが…ベル・クラネルであり沢田綱吉
2代目原初の始祖神が生まれてくる事態はこの時代を抜いて、他には無かったことから…全てを無に帰す再来だとも言える
つまり…それほどに癌化の力とスピードが比類なく強く速いということだ
名前は認識できず読めないが、通じることを願ってコピペする
無自覚型の2人、全く同じ魂である彼等が、全ての元凶だと言える
原初の始祖神無くして抑え切れない、それほどの癌だから――だからこそ、『控え』にこれまで載らず、生まれてさえ来なかったのだから
1兆5000億年ごとに生まれる『次世代の原初の始祖神』
それとは対極の存在…
1兆5000億年ごとに生まれる「創世神以外の全てを消した元凶たる癌」
とでも言えばいいだろうか?
それ以外の魂は全て、『1兆5000億年ごとに』等といったことは一切無い
生まれるべくして生まれたのだとも言える――全ては必然、定められた運命だから…
癌の横暴を防げるのは、これまでにない比類なき癌化を止めれるのは、この世のみに押しとどめられるのは、2代目原初の始祖神だけなのだから―――
初代原初の始祖神と2代目原初の始祖神で力を合わせて、ようやっと成し遂げられることなのだから――――
初代原初の始祖神は原初の神々界から、魂の外側を覆う胎盤となる外側の創世神の膜からへその緒を通じて、全ての魂へ
2代目原初の始祖神はこの世に生まれた後に、魂の外側を覆う創世神の膜から霊体を通じて、この世全体と全ての魂と霊体へ
双方の力を合わさなければ、一つにしなければ…ベル・クラネルが齎す癌化を防ぐ術は無い
全ての魂は、生まれ変わる…記憶を受け継ぐにしろ、受け継がないにしろ、関係無しに―――『己』という個として
最古の存在は――原初の始祖神
そして……その次世代が生まれるまでに生まれなかった癌ということは、すなわち――
原初の神々だけでは浄化し切れない、最も罪深い、周囲を強制的に問答無用で癌化させる力を持った癌であることを意味する
