第86章 紡ぎ
フィン「だが…
この世は…消えるんだろう?」
ケイト「その為にも綺麗にするんでしょ?
災害を起こして」
フィン「それが荒療治だと言いたいんだが…;」
ケイト「あのさあ…」
呆れたような目で見つめられてから…説明をされた
ケイト「部屋を汚す人がいるだろ?真っ黒に」
フィン「?ああ」
ケイト「それで神様が掃除して綺麗にしたとするだろ?ピカピカに、純白で綺麗に」
フィン「?うん」腕組み頷
ケイト「それなのに人は綺麗にした傍からずっと汚し続けるだろ?真っ黒コゲコゲ擦り付け」
フィン「あー…;」たらーり
ケイト「神様が汚れが寄り付かないようにするだろ?
それでも人の行動が改善しないから付くだろ?
人はずっとずっと真っ黒にし続けていながら
「掃除してー、俺しないけれど~」ってぎゃはぎゃは笑って好き勝手するばっかりで、掃除もしない、掃除する分を減らそうともしない
親でも子でもない、縁もゆかりもない、そんな相手の為に頑張る?何で?
どんなに頑張ろうが見向きもされないのに?感謝もされなきゃ、詫びもしないのに?
申し訳なさも微塵も感じずに好き勝手にやりたい放題するばっかりで、自分の後始末も何もしようともしないばかりか、人にさせるのが当たり前の人間が?
そんな人間がどうやって、まともに生活できるって言うんだ?
自分の為に動いてくれる人達も、神様をも、蔑ろにするばっかりで見向きもしない人間が
人や神様に過度に甘えるばっかりで、一方的な利用と搾取を繰り返すだけの人間が
負担を減らそうとも一切しない、慮らない、寄り添いもしなけりゃ見向きもしない人間が
本人に改善する気も無いのに、いいように転ぶ訳がねえだろうが
そういうのは本人の努力次第で変わるんだよ
努力する気も更々ない、見向きもしない、好き勝手するばっかり、負担を減らそうともしない
自立する気も無い、平然と人を使い捨てにするばかりか後始末や皺寄せで死なせて当然
それなのに自分ばっかり助かろうとする
その為に動いてもらって当たり前だとばかりに助けを求める
その人のことなんかどうだっていいのに
浅ましいんだよ
人に助けてもらえばいいってばっかりで
変わる気更々ねえのに、すっかり改善した気でいる
そんなんで成長なんて出来る訳ねえだろうが
馬鹿にしてんじゃねえよ」呆れ肘を付き嘆息