第86章 紡ぎ
精霊王「しいいいいい!!
言うでないわ!声が大きい!!←耳元で小声で叫ぶ
まあ…そうとも言えるな」こほん
ケイト「そっかあ…
楽しみだね!どんなやり方するの!?」キラキラ
精霊王「…………お主…事の重大さを理解しているのか?;
滅ぶんじゃぞ皆」
ケイト「でも…連理木がある、コクーン、オルガノ、アルルェーチェ、オリンピアは大丈夫でしょ?
清浄な清き人しか入れんようにしてるもの
そもそもが近付けないようになってるみたいだし
忘れさせられたり色々されてるし
でもこんだけ清浄化してもダメって何でなの?
よっぽどじゃない?」
精霊王「アクが強い人が多いんじゃ(嘆息)
見かけではわからんのよ
はあああ」
ケイト「大変だねえ…」
精霊王「原初の始祖神がここまで揃わんと維持できんぐらいじゃからなあ」
ケイト「でも何で私はエルフに変質しないの?」
精霊王「そりゃそうならんように変わったからじゃ
済まなかったな…黙って、騙すような真似をしてしまって」
ケイト「じっちゃん…
ありがとな、話してくれて!^^(にかっ!)
すっげえ嬉しかった」微笑
精霊王「……
(ふるふる)←拳を強く握り締め、肩ごと震わせる
赦してくれるのか?」震えた声で、重々しく呟く
ケイト「赦すも赦さないもねえよ」
精霊王「!!」
ケイト「じっちゃんは、俺を守ってくれた
前々世でも、前世でも…
それは変わらない
俺の為にしたことなんだ
なら…赦す所か、感謝以外に無いよ
土地を、空を…海を…みんなを……守ってくれて、ありがとう
じっちゃん^^
大好きだよ」微笑涙目
精霊王「…(じわっ)
…
ああ
ああ!;;
わしもじゃ」だきっ!ぎゅうっ!!
ケイト「俺も…守るよ
……悪しきものばかりだけれど…
お前達だけは、絶対に守りたいから」真剣
精霊王「悪しきものは滅ぼす気か?」
ケイト「当たり前だろ?
食い物にされるのは清きものからなんだ
滅ぼさない限り、繫栄も何もあったもんじゃない
一部から見て善でも、中身が悪な存在もいる…
癌みたいに……
だから………癌の横暴を、繰り返させる訳にはいかない
国を滅ぼし、街を滅ぼし、全てを滅ぼしてもなお止まらない
改めもしなければ、見向きもしない
そんな存在に、好きに生きれる環境を与える悪しきものを…赦す訳にはいかねえんだ」真剣