第85章 エラー
お題:癌に対して、人道的扱いをすべきと思うか
ケイト「保留」
フィン「しないべきだ
然るべき裁きを下し周知すべきだとも考えているよ」
ケイト「怒りを禁じ得ないんだね;」
フィン「そりゃあんな目に遭って平静でいられないだろ?」
ケイト「頷)当たり前
私だって許せないし嫌だよ」
フィン「じゃあ何で保留だなんて答えが出てくるんだい?」
ケイト「だって……
非人道的扱いを周囲から受けるとして、それで無関係な人まで巻き込んでしまったら…と考えちゃったんだよ
私…実際に受けて育ってきた身だからさ…
ずっと信じてもらえなかった、ほら吹きだといじめられた、それで嘘じゃないとわかった後は犯罪者の娘呼ばわりだ
おんなじように…育ての家族とか無関係な人にまで飛び火してくんじゃって思ったら…躊躇しちゃってさあ;」
フィン「そういった真心を食い物にされるのが落ちだ」じろ
ケイト「わかって…るんだけどもさああ;」ずううん←肩落とし俯く
フィン「わかってるならいい…
ちゃんと線引きして、距離を置いて取り込まれないようにだけ気を付けてくれ
…あいつは……利用することしか頭にないんだから」
ケイト「わかってる…
利用するだけ利用したら、同じ形で返そうとか、自分に出来ることで返そうとか、決して考えないもんね
危機的状況でも…助けようともしなかった、知ろうとも見ようともされずに…死んでいった……
ルーカ」ぽつり哀し気
脳裏に浮かぶのは…きっと、恩人の姿なんだろう……←4897ページ参照
お互い…苦い思い出を刻まれたものだね……
はああっ;
その兄弟を…弟同然の従弟を救ってくれたのは他でもない君だった…‥それだけが心の救いだよ(しみじみ)←遠い目をし、瞑目
フィン「少し訂正しようか…
周知させ、裁きを受けさせ、非人道的扱いは裁きのみに纏めて済ませる」
ケイト「ぱああっ!!)いいね!
賛成!!」微笑
顔色が見る見る輝くそれに、僕も笑った
フィン「気に召したようでよかったよ^^」
ケイト「大好き^^(ぎゅむっ!)
ありがとう…汲み入れてくれて、尊重してくれて
私も負けずに尊重するぞ!!」むんっ!!
フィン「競争じゃないんだからさ…^^;
あはは…お手柔らかに頼むよ」微笑
ケイト「うん!!全力全開だあああ!!!」ごおっ!!!
フィン「こら;」ぺち
