第85章 エラー
ケイト「ふざけるな!!!!!!!!(ごおっ!!!!!!!!)←凄まじい力の奔流が、始祖神と共になって外に出て唸りを上げる
この…「『無償の愛(思い遣り)』のたかり屋」があああああ!!!!!!!!!!!」
怒りのままに…最後にそう叫んでいた
知ろうともせず、見ようともせず、ただただ貪り食うだけの側は、さぞかし楽だしいい気分だろう
人に泣き付けば、人が事情を知れば、勝手に手を貸してくれる、勝手に犠牲になってくれるのだから
自分達だけ何も失わずに済むし、失わせないように知ろうともせずそう努めているだけでおこぼれだけもらい続けて、本性を知られる前に先んじて口封じも簡単に出来てしまうのだから……
そう思われても、認識されてもおかしくないことを堂々とやった上で
「自分は何も悪いことしていませんよ?」「大事に想っていますよ?」とつもりだけを言って
後は見向きもせず、知ろうともせず、人から教えてもらって聞いて楽して知って、はいばんばんざ~い…
馬鹿にしているのかとしか思えない
行動の伴わない想いは、どんな言葉にも負ける…誠意にさえも……
癌にはそれが無かった
行動が。
他者を重んじる心が…決定的なまでに!!(ギリッ!!)
自らが助けたい人以外は全て無視、その助けとなってくれた人達も全て無視
ただただ無償でこき使われてお終い、何も返ってくることは無い
大事な人の亡骸を抱えて、それでもなお「助けようともしなかった、見向きもしなかった癌」を信じようという心を、無償の愛を、尽力を、行動を、
癌は貪り食い、その上で胡坐をかくだけ
ただただ醜いだけ
だと言うのに……
フィン「何で人扱いするかなあ…‥;」ぼそり
困ったとばかりに口をついて出てきた言葉に…思わず嘆息が零れ落ちる
アイズ「そこがケイトのいい所だと思う…
悪い所でもあるかもしれないけれど…ごめん」
フィン「いいや、気にしないでくれ
少しは甥の溜飲も下がっただろう…
味方も誰も居なかったようだからね…甥にも、その親(従弟夫婦)にも」
母方の従弟とは兄弟同然に育った
酒を飲み交わそうと約束した
酔って紹介しろとも絡まれた
それが…心神を喪失し、自殺しようとばかりするようになった……
目の前で…最愛の7歳にも満たない子の命を、奪われたことで←4214,4215,4735ページ参照
