第85章 エラー
実在化は、水
創世神の膜(魂の膜)は、水で出来ている
その水は、決して中身の在り方に干渉せず、ありのままに柔軟に受け入れる
だが癌までは受容し切れず、破れてしまう
そして自浄は、火
膜の浄化で、常に繋がっている
その火は、癌だけを燃やし、浄化し、滅する
だが中身が癌になったものの魂の膜は、浄化し切れない
双方の力はそれぞれ互いに独立しており、実在化という『魂の膜』という形でひとつに溶け合っている
実在化と自浄の双方は別個の存在として成り立っており、双方はお互いを強化し合う形を取ることで補強し合い、補い合っている
実在化の力×自浄の力=実在化の力
なので、双方が2倍ずつにされると、2倍×2倍となり4倍となる
現役の始祖神が膜を介して魂を、2代目始祖神がこの世で直接霊体を、各々実在化の力を送ることで、2倍にしている対象が異なることで4倍に膨れ上がっているとのこと――ケイトだけで4倍になっている理由はそこだという
ケイト「この世は学びの促進剤でありながら、一瞬で癌になる側面も併せ持っている
その理由は、目の前や自分しか見えなくさせられてるから
だからこそ、それにとらわれずに修業しないとなんだけど
とらわれず、どこまで自分を磨けるかって話なんだけども
そこ、見れない人が多いから
欲や感情を大事にしてもいいけれど、振り回されないようにね
自分も人も大事にする範囲内でするように心掛けて
どう折り合い付けるかってだけなんだけどもね
そこから目を背けて自分自分自分って人の多いこと多いこと…
はああああああああ;」ずううんっ←瞑目して肩落とす
よしよし←リューとフィンがケイトを左右に挟んで背を撫でる
ケイト「はっ)ありがとう^^;
兎も角!
人に迷惑かけてまでは、しがみついてはいけない
そこが肝心だし、人を害してまで求めたりはしたらダメ
そこは大事な学び、というか線引、超えちゃならない部分だから
他を害したり、無理強いさせてまで押し付けたら、誰もがしんどいし振り回される
痛い苦しい想いばかりさせる、それを度外視したらいかん
その考え方や価値観だけは、どの時代も切り捨てたらいかんもの
時代時代で生き方も価値観も変わるものだけれど、そこだけは線引きとして弁えないといけない
お互いありきなんだから、誰もが
線引きは弁えましょういう話」
