第85章 エラー
リュー「ええ、気持ちいいのですけれど…
落ち着きませんね」
ケイト「え?そう?」
リュー「ええ、精霊たちがざわついています
ほら、あそこ」もう一つの木陰を指差す
ケイト「あー…まあデートスポットだからねえ
ここ」
リュー「え!!?」
ケイト「精霊たちの」
リュー「ええ!?
だ、大丈夫なのですか?許可も取らずに
事前にしておくべきじゃ」
ケイト「あー……いってきます
結婚したばかりだから記念にと」
リュー「どういう記念ですか!?;」
ケイト「その…身内記念…//(ぽつり)
出来たら祝いに精霊王の森の木陰を2人寝転がる分だけ間借りして、まったり過ごしたいなあと」
リュー「な………」
絶句していた
それから幾許かして真っ赤になっていった
精霊王「許可しよう」
精霊王(始祖神)が来て頷いた
精霊王「精霊たちには私から話を通しておく
今日一日ゆっくり過ごすといい
よいひと時をな」
『ありがとうございます!』正座お辞儀
リュー「許可が降りてよかったですね」
ケイト「うん…
でも…」
リュー「?でも?」
ケイト「十字架を通して許可はいただいていたから
他のものに、手は出さないし、持ち帰らない、採取もしない
ただ…日向ぼっこだけしたい
そうお願いしたから
そしたらすぐ許可をくれたんだ
だから言ったんだよ、提案」
リュー「その段階からだったのですね」
ケイト「そう!
だから…大丈夫だよ」
リュー「そうですか…(微笑)
わかりました
今日は一日ゆっくり過ごさせてもらいます」
ケイト「うん…眠くなってきちゃった」うと
リュー「ええ、私も…
ここの空気は、本当に澄んでいますね」
ケイト「精霊界だもん、当たり前でしょう?」
リュー「あなたにとっては当たり前でも、私にとっては初めてです!」
ケイト「見て回っていいよ…
日向ぼっこ出来る範囲なら…どこでも…
でも、離れないでね、あまり」
うとうとと舟をこぐケイトに私は頷いた
リュー「ええ、わかりました
きれいな花畑」木の奥にある花畑へ歩いていく
ケイト「花の精が怒るから採取しちゃだめだよ」
リュー「ええ
見守っているだけです」
ケイト「よかったあ
よかったね…
愛おしいから、可愛いから、見たいんだって…いいかな?」
勿論!というかのように花の精が頷いた
それにほっと安心したのか…眠りにつき出した
